Go Forward

S・Nさんの声 (2011年度参加:男子,参加当時2年生)

「研修が将来の視野を広げるきっかけに」

Q1 研修に参加するメリットは?

 メリットはたくさんありますが,ここでは3つのことを挙げたいと思います。
 1つ目はケンブリッジ大学という世界的に有名な大学で勉強できることの素晴らしさです。世界にはたくさんの有名大学がありますが,ケンブリッジ大学は歴史が古く,またニュートンをはじめとする様々な偉人を輩出している大学です。そのような大学で1か月間学べるというということそれ自体が,一学生として素晴らしい経験になると私は思います。
 2つ目は通常の語学研修とは違い,語学を勉強するだけでなくそれと同時に法律を学べるということです。通常の語学研修は語学の上達が目標です。しかし,この研修の目的は語学の上達のみならず,英米法の修得にもあります。これらを同時に学ぶことは語学の深い理解にもなりますし,また日本語に翻訳された英米法を学ぶこととは違い,英語により英米法を学ぶことで生の英米法を知ることができると思います。
 3つ目は一生付き合える仲間ができることです。ケンブリッジでの1か月間の生活は楽しいこともあれば辛いこともあると思います。それを乗り越えた仲間はみなさんにとって一生の財産になると思います。

Q2 研修に参加したことで自分に変化が起きたか? どんな力がついたか?

 1つ目は英語への抵抗がなくなったことです。ケンブリッジへ行く前は英語に対する苦手意識があり,英語が話せなくてもいいやという考えがありました。しかし,1か月間ケンブリッジに行ったことで英語を実際に話さなければならない環境におかれ,このことで自分の中での英語への意識が「話せなくても何とかなるもの」から「話せなければならないもの」へと変わりました。これによって帰国後も英語への取り組み姿勢が変わったと思います。
 2つ目は積極的に学ぼうとする姿勢が身についたことです。日本での大学の授業は大教室での講義形式の授業が多いこともあり,この研修に参加する前私は自分から学ぶというよりは人が話す内容を聞くだけという受動的な学習ばかりしていました。しかし,この研修では自分たちの発言が授業を構成するため,積極的に発言しなければ授業が不活発なものとなってしまいます。そのため私は積極的に発言し,また分からないところがあったらすぐに聞くということを行いました。この結果私は帰国後も以前のように受動的にではなく,能動的に学習するようになったと思います。

Q3 研修に参加したことで、将来の進路選択に影響はあったか?

 私は元々日本で個人事務所を経営するいわゆる“マチベン”になろうと考えていました。
 しかし,この研修に参加し,英米法を学んだり,またイギリスの司法機関に行ったりすることを通して,私はイギリスの司法制度に興味を持ちました。これにより,私は日本でのみ活動するのではなく,海外においても司法活動を行えるような国際的な弁護士になることを自分の将来像として考えるようになりました。
 まだ完全に将来の法曹像は確定していませんが,この研修は私の将来の仕事の視野を広げる有意義なものでした。

Q4 未来の参加者へのメッセージ

 この研修がみなさんにとってどのように役立つかは,みなさんの将来の志望によっても変わるでしょうから,それは誰にも分かりません。しかし,ケンブリッジ大学という素晴らしい大学で1か月勉強するということは学生としてこの上ない経験ですし,みなさんにとって一生の財産となるはずです。
 このプログラムに参加することで,お金がたくさんかかることは確かであり,さらに1か月間日本の法律から遠ざかることにもなってしまいます。しかし,この研修に参加することにそれを上回る価値があることは間違いないです。また帰国後は研修前の数倍のやる気で勉強ができると思います。
 研修に参加するか迷っているそこのあなた!是非ケンブリッジで最高の時間を過ごしてください!