M・Kさんの声 (2012年度参加:女子,参加当時2年生)

「今できることを未来に繋げるということ」

Q1 研修に参加するメリットは?

 まず,法学部生としては,日本ではまだまだ触れる機会があまり多くはないコモン・ローを,発祥の地である本場イギリスで学べるというのはとても魅力的なことだと思います。 
 ケンブリッジ大学において,ケンブリッジ大学の先生による英語での授業を受講できたこと,英語の文献を読んだこと,また現状の日本の大学で行うのはなかなか難しいであろう少人数でのディベートを行ったこと等は,日本ではなかなか体験できないことなので,とても新鮮でした。
 また,教室での授業だけでなくケンブリッジ市内の裁判所に傍聴に行く機会もあり,ロンドンにある王立裁判所や法曹の育成が行われるインズ・オブ・コートを実際に訪れることができたことも,難解ゆえについ机上の抽象的な学問と捉えてしまいがちな法律を,実際の生活にまで意識して結びつけて学ぶことができたと思います。
 そして,イギリスはやはり日本とはまた異なる文化・風習を持っている国であり,それを実際に肌で感じることができたのも,とても貴重な経験であると思います。

Q2 研修に参加したことで自分に変化が起きたか? どんな力がついたか?

 文化の違いというのもあって,日本では当然であったことがイギリスではそうではない ,または全く異なる,ということも多かったため,わからないことや気になったことは周りの人に聞く必要がありました。そうなると英語を話さずにはいられない状態であるので,英語を話す機会をたくさん持つことができました。文法も正しくはないし,文脈も滅茶苦茶な,試験ではまずアウトであろう支離滅裂な英語で話をしていましたが,現地の人々はできるだけ分かりやすい言葉に言い換え,ジェスチャーを交えて一生懸命理解しようとしてくれたおかげでなんとか通じる,という生のコミュニケーションを体験できたことに感動を覚えました。
 当研修への参加を機に,英語を使う意欲が飛躍的に上がり,言語の習得のためには書物のみでは生きたコミュニケーションにはならず,不完全ながらも実際に使い,人と通じ合おうとして初めて習得できるのだという認識に変化し,積極的な行動を意識できるようになったと思います。

Q3 研修に参加したことで、将来の進路選択に影響はあったか?

 私は将来,国際社会における法律や政治,歴史を結びつける研究をしたいと思っていましたが,その 選択自体には特に変化はありませんでした。ただし,希望する進路に対するモチベーションがかなり上がったと思います。というのも,現在では日本にいながらも本やテレビ,インターネットなどを通じて他国の様々な情報を手に入れることができますが,実際にイギリスに訪れてみたことで,もはや「遠い異国」と感じることはできなくなり,イギリスという国,そしてそこで生きている人々に親しみを感じるようになりました。
 同時に,日本に住んでいれば「当たり前」と思っていた物事を相対化して考えるようになり,一元的ではない様々な視点を手に入れる大切さに気付かされました。つまり,国際社会を理解するには,日本に留まって研究するのでは不十分であり,実際に他国に滞在することで新しい視点を手に入れることが必要不可欠であるということ,そして希望する進路のためには専門にしたい分野だけでなく語学の習得も絶対に必要であると実感せずにはいられませんでした。

Q4 未来の参加者へのメッセージ

 将来,法に携わる人材として国際社会で活躍をしたいという人におすすめである,のは勿論なのですが,いやイギリス法よりも日本法を専門としたい,という人にも是非おすすめします。というのも日本の法律は,明治期にドイツやフランスなどヨーロッパ大陸法系の国々から導入したという経緯のため大陸法系に属しますが,戦後はアメリカによる占領統治を経てコモン・ローの制度をも取れ入れるようになったからです。つまりは,日本法を体系的に理解するには,大陸法とコモン・ロー,どちらの性格も知っていることは避けられない道なのです。
 現在の日本法が抱える問題に対して,またこれからの日本法はどうあるべきかを考える際に,これらの知識はきっと必要になるであろうと思います。また,英語で法律を学ぶ,というのはなかなか得られない機会です。
 ただ旅行で行くだけではできない体験を,この研修でみなさんが味わってくださることを強く願っています。

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