I・Sさんの声 (2016年度参加:男子,参加当時2年生)

貴重な夏休みの一か月をつぶしてまで行く価値はあるのか

Q1 研修に参加して良かったと思うことは何ですか?

 まず一番に思い浮かぶものは様々な考え方や価値観に触れられたことです。研修では約30人の仲間と共に学んだ訳なのですが、その中でも特に小人数(一グループ8人程度)で行ったグループ授業でのディベートが印象に残っています。このディベートでは死刑制度の是非についてもちろん英語で論じました。日本語でディベートをするのも中々難しいこの問題について、英語でするのは相当な準備を要し大変でいい経験になったのですが、それ以上に普段日本語でもあまり話すことのないテーマについて英語で話し合うというのは、日本にいてはできない貴重な経験になったのではないかと思います。私は普段どちらかといえば自分の考えに固執してしまいがちで、そういった問題をインターネットなどで調べるときも自分の意見に沿ったものを見ることが多いのですが、他者の考え(特に自分とは異なる考えを)を知ることができたのは大変貴重な経験でした。

Q2 研修に参加したことで、 どんな力がつきましたか? どんな点が成長したと思いますか?

 一番の成長した点は度胸だと思います()。私は研修に興味がなかったのですが、その一番の理由は英語力が足りないからでした。両親の強い勧めもあり応募してみて受かったものの、最大のネックである英語力については最後まで不安が残り、日常生活で(授業以外の面で)一言も発さず、休日はひたすら部屋で引きこもってるのではないかという危惧もありました。しかし、実際には休日はロンドンやエィンバラに行ったり、服や靴を買ったり、平日の授業終わりに現地の人とサッカーをしたり(現地では乱入してくることがあります)と日本にいてもこんなアクティブにはならないんじゃないかという勢いで現地の生活を楽しめました。では、なぜそんなことができたのかということを自己分析してみると、ある種の開き直りがあったのではないかと思います。買い物や旅行も英語でコンタクトを取らなければならないのですが、そのような時人には頼れないため、私は通じなかったら何度でも言えばいいやと開き直って自分から積極的に(つたない英語で)話しかけて何とか充実した日々を送ることができました。

Q3 研修に参加したことで、今後の学習面と将来のキャリアに関し、どんな気づきがありましたか?

 研修以前は私は日本から出る(外国と関わる)ような仕事は全く興味がありませんでした。というのも、私は日本と海外では文化、言語、習慣などの違いがあり、その壁を自分が超えるイメージが全くできなかったからです。しかし、研修中、私が実際に現地で感じたことは文化、言語、習慣などの違いなんて関係ないということです。こういうと極論に感じるかもしれませんが、結局のところ文化、言語、習慣は人々の暮らしの中で後発的に生み出されるものであり、人々はまず日々生活をしているのです。それに気づいてから、私はがぜん海外での仕事に興味を持つようになりなした。つまり、人々の生活の延長線上に文化、言語、習慣がある、と気づけたことで日本と海外の壁が取り除かれ、以前よりも身近に感じることができたのです。

Q4 研修中の一番の思い出は何ですか?

 どれも私にとっては貴重で大切な思い出ばかりなので、一つに絞ることは大変なのですが、その中でも一つ上げるとすれば毎日の授業です。先ほども述べましたが、私は英語力に圧倒的な不安があり、授業すらついていけず、丸々一か月を無駄にしてしまうのではないかという危惧がありました。しかし、講師の方の授業は生徒の特長を即座につかみ、少しでもわからないところがあると何度でも解説してくれたので大変分かり易かったです。(余談ですが講師の方との、食事会でたまたまそばに座った私に日本の沖縄などの問題を聞かれどぎまぎしてしまったのもいい思い出です。)その上、授業で学んだことを現地学生のPAと共にディスカッションをしながら振り返ることで、授業の内容をしっかりと理解する事が出来ました。そして、課題が出た時や試験前には、共に学んだ仲間と協力して勉強をしたことで(何とか)乗り切ることができました。

Q5 未来の参加者へのメッセージ

 恐らくではありますが、これを読んで下さっている方の多くは「ケンブリッジへの法学研修に参加するのでどんな雰囲気だったのかを知りたい」という方や「今行こうかどうか迷っている」という方だと思います。そういった方々に私が伝えたいことは、“自分が動くことで全く新しい発見がある”ということです。私の周りでケンブリッジに行かない人の大勢は、「行く目的が分からない」とか「行って何すんの?」という人達でした。実際迷っている人の大半はそういった理由だと思います。しかし、この研修の最大の長所は行ってからでも新たな発見があるということです。こんなことを偉そうに言っている私ですが、私も出発当初はいい人生経験になればいいや位の感覚でした。しかし、そこで勉強したり生活をしているうちに自分のしたいこと、好きなことを見つけることが出来、そして、共に過ごした仲間も皆それぞれ研修に参加したことで、何かしらの手ごたえを掴んでいた様に思います。学生生活の貴重な夏休みの一か月をつぶしてまで行く価値はあるのか? 自信をもって「ある」とお答えします。これを読んで下さっている一人でも多くの方の参考となれば、それ以上にうれしいことはありません。

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