「できること」が見えた1ヵ月
Q1 研修に参加して良かったと思うことは何ですか?
Q2 研修に参加したことで、 どんな力がつきましたか? どんな点が成長したと思いますか?
自信がつきました。今回の研修中、ロンドンから電車で6‐7時間ほどかかる湖水地方に一人で旅行したのですが、途中泣きたくなるほど(実際泣きましたが)トラブルが発生し大変な思いをしました。もともとハードなスケジュールだったこともあり誰も誘わなかったのですが、友達がいたら良かったのか悪かったのかは今でもわかりません。心細かったですが、ケンブリッジに戻った時には「私は一人でやり遂げたんだ」と思うことができました。
また、日々の授業をこなしながら生活を満喫できたことも成長点だと思います。恥かしながら普段日本ではあまり真面目な生徒ではないので毎日の授業や課題が多く焦りました。ゲストレクチャーは楽しいですが、とてもエネルギーが必要でした。それでも大変なのは私だけではなかったので、みんなで協力しつつ消化することができました。アシスタントの学生も様々なアクティビティを用意してくださっていたので、しっかり遊ぶこともできました。
Q3 研修に参加したことで、今後の学習面と将来のキャリアに関し、どんな気づきがありましたか?
もともと進学を考えていてそれは今も変わらないのですが、研修に参加する以前はある事情により海外経験が多いのにもかかわらず、留学はどうしても行きたくありませんでした。国内で博士課程まで卒業しようと考えていたのです。しかし、ケンブリッジ大学の施設である「セジウィック博物館」(地学の博物館)に行った時に受けた衝撃から長期留学を目指すことを決めました。それは一大学の無料の施設であるにもかかわらず、所蔵品の化石の量が驚くほど多かったのです。日本のほうが進んでいる研究もたくさんありますが、少なくとも私が目指す分野は欧米へ一度は行く必要があると感じたのです。帰国後進路について真剣に検討をし、行動を起こせています。
学習面については特定の授業が楽にはなりましたが、あの一か月ほど勉強はできていないと思います。が、英語を話すことへの抵抗はあまりなくなりました。英語力もそうですが話そうとすることが一番大切なのだと思います。
Q4 研修中の一番の思い出は何ですか?
ケンブリッジの街に到着した時のことは印象に残っています。ヒースロー空港からバスに揺られかなり疲れていたのですが、その街並みに圧倒されました。「ここでひと月も生活するんだ。」と思ったわくわく感は忘れられません。また食堂が200年前に作られたという話を聞いたときは「明治大学より古い…」と思いました(最初のケンブリッジ大学のカレッジができたのは1209年。鎌倉時代ですね…)。毎日そこで食事ができ心底贅沢な時間でした。ラム肉やサーモンなどが出てきてとてもおいしかったです(のでご心配なく)。飲み水の確保もなかなか大変でした。もともと海外ではミネラルウォーター推奨ですが、水道設備が古いのか蛇口からの水は口をすすぐのがやっとというレベルでみんな買いに行っていました。よく運んでもらったことを思い出します。
湖水地方への旅行のほかロンドン観光もしたのですが、日常が一番懐かしく楽しかったと振り返って思います。
Q5 未来の参加者へのメッセージ
私が研修に参加した動機はとても単純で「イギリス行きたい!でも物価高いな…ってこの研修食費込じゃん!しかもケンブリッジ大学の構内に泊まれるとか最高じゃね?行くしかない!!」だったので偉そうなことは何も言えませんが、行きたいなと思ったらチャレンジすれば必ず周りが支えてくれます。着いた初日に不安なんか吹っ飛ぶくらい楽しい生活が始まってあっという間に終わって、きっと同じことを後輩に伝えたくなると思います。ただただ懐かしくこれからあの生活に向かうことができる皆さんがとてもとてもうらやましいです。もし2年生なら3年生でまた行く道を模索していたかもしれません。この文章まで読みに来られたならどうか参加に前向きになって欲しいと思います!