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学校長挨拶

明治大学付属明治高等学校・明治中学校校長 安藏伸治

安蔵新校長

問題解決能力を備えた、第一級の人物たれ

 本校は、1912年に旧制「明治中学」として設立され100有余年の歴史をもつ明治大学の直系付属校です。初代校長の鵜澤総明先生は、「第一級の人物たれ」と、生徒達に語りかけました。大正時代が始まる創立時と現在の社会とは大きく異なるのは自明ではありますが、どの時代においても「第一級の人物たれ」と言う精神は尊いものです。
 私達の生きている現代社会は、100年前の時代と比較すると情報伝達の速度や範囲が驚異的な違いがあります。一人の人間が接することのできる人の数や、相互に交流する情報量、そして情報伝達の時間やその範囲が大きく異なります。それを地理的な範囲で考えれば「グローバル化の進展」と言う言葉であらわすことができるかもしれません。
 わが国は、第二次大戦後の壊滅的な状況から社会経済的に立ち直り高度経済成長を成し遂げました。雇用が安定し、終身雇用・年功序列制の就業形態のもと、明日は、来年は良い年になると誰もが感じていました。こうした時代には、上級学校に進学し、より良い教育、より良い就職ができれば、人生の安定がほぼ確保できていました。しかしながら、「グローバル化の進展」により、ジャパン・スタンダードの雇用形態は、国際標準に変化しなくては対応できない時代となってきています。
 高等教育に進学し、何を身につけ、それをどのように応用するかが問われる時代なのです。どの大学を卒業したのか、どの企業に就職したのかで人生が決まる時代ではありません。更に、情報ネットワークの発達で、時間距離はゼロに近い環境で仕事をすることになりました。もちろん世界標準の英語によるコミュニケーション能力やプレゼンテーション能力は、仕事をする前提条件になります。
 このような状況下、中学校・高等学校の中等教育は何をするべきでしょうか。答えは明白です。高等教育で開花できるような基礎教育を徹底することです。脳は若いうちに鍛錬しなくてはなりません。日々、新しい知識と負荷を与え、筋力を高めていく必要があります。そうしてしっかりと蓄えた筋力が、高等教育において花開くのです。
 大学においては各専門性のもとで、その分野の視点から問題を発見し、それを解決する知的活動をおこないます。過去の歴史や地理的関係などを調べ、どのような経緯でその問題が発生してきたのかを考察します。その際、古文書を読まなくてならないのなら、古文の読解力が必要となるし、英文やスペイン語、フランス語ならば、そうした外国語を読めなくてはなりません。データを処理する必要があるならば、数式でどのように表現するべきか、行列からできているデータはどのように分析するべきなのか、数学のみならず、統計学、多変量解析の知識が必要となります。それらをわかりやすい文章として表し、説明するためのプレゼンテーション能力が問われ、「グローバル化の進展」した社会では英語での発表が求められるのです。
 このような問題解決をおこなうために必要な総合的な基礎力は、中学と高校での中等教育で徹底的に鍛えられなくてはなりません。例えば英語に関しては、中学校1年生の初習の状態から、英語としての膨大な情報量を常に与えなくてはグローバル人材は育ちません。明治中学校・明治高等学校は、明治大学直系校ですので、大学入試を心配することなく、すべての科目の学修にしっかりと取り組んでいく時間と環境があります。
 グローバル化の進展とともに、中等教育において時代の変化に則した基礎力を身につけ、大学進学後に得る専門的視点からこの社会や組織が、そして個々人が直面する諸問題を正確に捉え、解決方法を見いだすことのできる人材が求められているのです。まさに問題解決能力を備えた第一級の人物の育成こそが、本校に課せられた責務といえましょう。

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