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　9月27日、高２学年は修学旅行の事前学習として、牛島貞満さんをお招きして「牛島満と沖縄戦」と題した講演会を行いました。現代のウクライナでの戦争とも対比しながら、78年前の沖縄戦での地上戦について考えていきました。

　元小学校教諭の牛島さんは、第2次世界大戦中の沖縄守備隊である第32軍司令官だった牛島満中将の孫であり、お祖父さんの決断やその意味を、沖縄を何度も訪ねながら考え続けてきた方です。

この日の講演には、様々な映像資料や実物資料が準備され、残酷な沖縄戦の現実、沖縄戦の戦略的位置づけ、牛島中将が決断した南部撤退の過程などが詳しく説明されました。
　アメリカ軍が撮影した当時の映像資料や当時16歳だった女子学徒隊の証言、ウクライナ東部で友人を戦争で亡くした16歳の少女の話や様子などを見て、生徒たちは多くの驚きを感じたようです。
　また、持参いただいた沖縄戦の艦砲射撃で使われた砲弾の残骸を手にし、戦争を少しリアルに感じられたかもしれません。講演会の後、牛島さんとお話した委員の一人は、「牛島さんは、一次資料を自ら調べ、それを核として自分の考えを発表しており、毎回改善を加えているということを聞いた。今日の講演で歴史を共有していくことの大切さと難しさを実感したが、自分が次の世代に歴史を伝えていく際にも、牛島さんのように工夫を凝らし、自分なりに内容をかみ砕いて発信していきたいと感じた」と語ってくれました。

　沖縄修学旅行を実りのあるものにするために貴重な学びの場となりました。