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高3特別授業 実用法律講座

2024年02月29日

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215日、本校鵜澤総明ホールにて、総明会(同窓会)法曹部会による高3生徒を対象とした「実用法律講座」が実施されました。本校の卒業生で法曹資格を持つ先輩方から4月から大学生となる後輩たちに向けた実践的な法律講座で、本校卒業前の恒例行事に定着しつつあります。

まず2012年に明治高校を卒業した山﨑龍介弁護士(エジソン法律事務所)から、「大学生になって気を付けるべき5箇条」と題して、大学生になる生徒たちの身近に潜む法律問題が取り上げられました。実際に起こりそうなモデルケースを多数準備していただき、クイズ形式で進められました。生徒たちがトラブルに巻き込まれないようにという想いのこもった講演でした。

続いて、長らく裁判官として活躍なされた横田信之公証人(東京法務局)から、「事実認定雑感~裁判官の経験から~」と題した講演がありました。横田氏は、民事、刑事、家事、少年と各種の事件、訴訟に裁判官として携わりました。その経験も踏まえつつ、事実認定の難しさや人の記憶のあいまいさなどを実演も含めて生徒たちに考えさせました。法による正義の実現の難しさと重要性を改めて実感する有意義な内容でした。

本校初代校長である鵜澤総明は長年、大学教授、学校長、帝国議会議員などを務めていたため、教育者・政治家としても知られていますが、その根幹には日本史上の重大事件で弁護を担当した弁護士、あるいは法学者としての経験がありました。小手先の裁判技術にとらわれず本質に迫る議論を展開してく弁護姿勢から、大正から昭和を代表する「法曹界の巨人」とも呼ばれた存在です。時代は令和となりましたが、その名を冠したホールで、明治の先輩から後輩に向けて、法について考える貴重な時間を提供していただきました。

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