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学生記者が行く!Mスタインタビュー2015(株式会社ポーラ B.Aブランドマネージャー 砂金美和さん)

砂金 美和さん(Miwa Isago)

株式会社ポーラ 商品企画部
「B.A」ブランドマネージャー
1996年農学部卒

<プロフィール>
(株)カネボウ、(株)アルビオンなど複数の国内化粧品メーカーで、幅広いブランドのターゲットに応じた商品開発を行う。
2 0 0 9 年1月より(株)ポーラ商品企画部、2011年「B.A」ブランドマネージャーに就任。

Interviewer



 農学部 3年
比嘉 さくらさん

現在のお仕事について

——ブランドマネージャーとなられた経緯についてお聞かせいただけますか。
 農学部で学んだ生命科学に関する知識を活かして、化粧品開発を20年間続けてきました。現在は開発だけではなく、ブランド全体を育成する仕事をしています。
——お仕事を通して発見した、ご自身の意外な一面はありますか?
 自分は理系脳だからコミュニケーション下手で、専門的な研究をする方が向いていると思っていたんですが、社会に出てからいろいろな人と意見を交換していく中で、〝観察〞することでその人たちの言動を理解でき、うまく話ができたんです。

研究は観察することでもありますよね。自分には人を観察する力はあるから、人とのコミュニケーションも上手にできるのかもしれないと思うようになりました。

見る能力はやっぱり生物系が強いと思います(笑)。化学系って結果が出るのが割と早いじゃないですか。効率良く実験しようと考えるだろうし。

でも、生物系は待つのが仕事ですよね。三日後に「さあ、開けるか…」みたいな(笑)。だから物事を気長に観察できる能力は、生物系の人が持つ強みだと思います。
——私も生物系ならではの観察力を応用していきたいです(笑)!ほかに考え方の変化などはありましたか?



 数学でも理科でも答えというものは1つで、その答えにプロセスとしてどうやって早く到達するかということを考えてきたけれど、実は答えは1つではなく無数にあるもので、しかも自分の答えは必ずしも全員にとっての答えではないということですね。

また、答えを出すことがゴールなのではなく、もっと良い答えに向けて改良を続けていくことが世の中にとって大事なことなんだと感じるようになりました。