~Topics01~東日本大震災をきっかけに
立ち上がった学生たち

活動内容

最初に、これまでサークルなどの団体を通じて、皆さんがどのようなボランティア活動を行ってきたのか、それぞれ活動内容の紹介からお願いできますか。

安部(しんちーむ):「しんちーむ」は基本的に福島県新地町での活動に特化し、東日本大震災で被害を受けた新地町に再び活気があふれるよう、そのためのお手伝いをしている公認ボランティアサークルです。学部間共通総合講座でのボランティア実習をきっかけに、現地の方との縁を授業が終わっても続けたい、代替わりしても活動を継続できるようにという思いから2016年にサークルとして再出発しました。
軸となるのは、地元の小中学生との交流や、地域祭礼の運営補助。具体的には、大学生の学びをレクリエーション形式で小中学生に伝えながら交流する体験型の「特別授業」を企画・開催したり、夏休みには一緒に宿題に取り組む学習支援を行ったり。その他、地元の歴史あるお祭りのサポートを通じて、小中学生はもちろん、その他多くの地元の方々と交流しました。

しんちーむ:新地町小学校での特別授業

しんちーむ:新地町小学校での特別授業

田中(阪井ゼミ):私は在学中所属していた阪井ゼミの活動の一環として、「東北再生を含む多地域活性化」をテーマに岩手県大船渡市盛町の灯ろう七夕まつりをお手伝いしました。阪井ゼミは、「つむぎプロジェクト」という支援プロジェクトに参加したことがきっかけで、震災直後より大船渡市で支援活動をつづけています。 学生が中心となり、七夕まつりの竹立てや飾りつけなどの準備から片づけまで、運営のお手伝いが基本。毎年阪井ゼミ生だけでなく、阪井ゼミのOB・OGや立命館大学の学生も参加しています。

阪井ゼミ:大船渡市盛町での灯ろう七夕まつりの運営支援

阪井ゼミ:大船渡市盛町での灯ろう七夕まつりの運営支援

松本(きずなInternational):「きずなInternational」もまた、東日本大震災を機に発足したボランティアサークルです。最初は宮城県石巻市を中心に活動を行なっていましたが、縁があって南三陸町で公園作りを行うこととなり、それ以来は南三陸町での活動が中心となりました。活動内容は月日が経つごとに変化していますが、現在はピアノ教室での小学生を対象とした学習支援がメインの活動になっています。マンツーマンで一緒に宿題をする他、飽きないようにクイズ大会、トッピングするだけの調理といった、レクリエーションもしています。 継続しているのは南三陸町が中心ですが、2019年に台風19号が発生した際には、被害を受けた栃木県佐野市で災害ボランティアとして活動しました。

きずなInternational:南三陸町のピアノ教室での学習支援

きずなInternational:南三陸町のピアノ教室での学習支援

駒井(LINKs):「LINKs」は生田キャンパスに拠点を置いたボランティアサークルで、ゴミ拾いといった環境系のボランティアや障害者介護などの福祉系ボランティア、災害救護関係のボランティアなど幅広い活動を行っています。
7年ほど前、福島県南相馬市「フリースペース」に先輩が個人で参加したことでつながりができてから、現在ではその学習支援にサークルとして参加しています。勉強を教えたり、実験教室を行ったりしながら、地元の小中学生との交流を図っています。
私個人としても、2019年の台風19号の際、学生ボランティアセンターを通じて、茨城県久慈郡大子町で泥はき、土嚢づくりなどの災害ボランティアに参加しました。

LINKs:南相馬市フリースペースでの学習支援

LINKs:南相馬市フリースペースでの学習支援

井上(SHIP):私が所属している「SHIP」はみなさんのサークルとは少し違って地域は特定せず、大きな災害が発生した地域など、その都度、ボランティアの需要がある地域を見つけては支援に駆けつけるボランティアサークルです。昨年は陸前高田市のリンゴ農園で葉の除去や収穫のお手伝いをさせていただきました。

SHIP:陸前高田市のリンゴ農園での葉の除去

SHIP:陸前高田市のリンゴ農園での葉の除去

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