ボランティアに関心を持っている人って、在学生でも、高校生でも、たくさんいると思います。そういう方々に向けて、メッセージをお願いします。
田中(阪井ゼミ)少しでも関心があれば、実際に現地に行くことを強くお勧めします。海岸沿いに自分の身長の3倍以上もの高さがある堤防が築かれているのを目の当たりにすると、これだけの高さの津波が来たのかと、災害の恐ろしさを改めて実感すると思います。また、地元の方が外部からきた学生に温かく接してくださることからつながりが生まれ、毎年帰ってくる「第二の故郷」ができたのも実際に参加することでしか経験できないことの一つです。ぜひ活動に参加してほしいと思います。
安部(しんちーむ) ボランティア活動をはじめる理由や動機は人それぞれですし、特段の理由が無くても問題ないと思います。大切なのはきっかけよりも、始めてから何をしようとして、何をしたか。実際に活動に参加してみると、それまで見えていたものとはまた違った景色が見えてくると思います。
松本(きずなInternational) そこまで意気込む必要はないというのは、私も同意見です。ボランティアというと“大変そう”とよく言われるのですが、大学生が現地に行くこと、地元の方の悩みをお聞きするだけでもニーズはあるものなので、そういったものからはじめてもいいと思います。何かを新しく始めるのは勇気がいりますが、ぜひ一歩を踏み出してほしいです。
駒井(LINKs)災害ボランティアってすごく体力のいることだと思われているようですが、実際は、各々にあったレベルの仕事が割り振られるので、体力に自信のない方でも参加できるんですよね。その辺りの情報がもっと広く伝わってもいいのかもしれません。被災地を自分の目で見ること、被災した方の声を自分の耳で聞くことは、非常に価値のある経験。関心があるのであればぜひ参加してほしいと思います。
井上(SHIP)被災地へ行くと、新聞やテレビなどでは伝えきれない、ありのままの現状を痛感することになります。活動に参加し、その現状にしっかりと向き合うことで、今までとは異なる視点から震災や被災地といったテーマを理解できるようになるでしょう。興味があっても、個人ではボランティア活動に参加する勇気がなかなか出ない人もたくさんいるはず。そのために大学のサークルがあるわけですから、ぜひ上手に活用し、活動をスタートさせてほしいですね。
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東日本大震災をきっかけに立ち上がった学生たち・活動内容
私がボランティア活動をはじめ、続けている、その理由と想い・きっかけ/原動力
ボランティア団体同士の連携から、新しい活動が生まれる ・求められる支援の吸い上げ/現地での活動方法/後輩への伝承/コロナ禍での活動