「震災等復興活動支援センター」は、東日本大震災以降、近年各地で起きている「激甚災害」における復興活動への支援に取り組んできています。大学は社会の一員として、その社会的責任を果たすと同時に、教育機関という性格を鑑み、学生が復興活動におけるボランティア活動を通じて、地域を超え、世代を超え、様々な人々に出会い、多くの経験を積み出来事に触れ、より強い「個」へと成長してほしいと考えています。大学は若い人材の「宝庫」であり、その意味ではボランティア活動「予備軍」ともいえるでしょう。特に、首都圏を主な生活圏としている本学の学生にとって、新たな視点から現在の社会を見ることによって、多くのことを感じることでしょう。
本学はこれまでに、東日本大震災被災地において、全学部の学生を対象にした「学部間共通総合講座」を企画・運営したほか、学生のボランティア活動を支援するセンターとして情報提供、経済的支援など後方支援を展開しています。また、本企画で紹介するように、その活動形態も個人での活動はもちろんのこと、サークル活動、ゼミ単位での支援活動などとその活動形態も大学ならでは特徴を持っています。
あの大震災から10年余りの時間がたち、この間に学生をはじめ教員、職員など多様な人々が多様な取り組みを展開してきました。コロナ禍により活動を休止せざるを得なくなった節目の10年目に、一度歩みを止め、自分たちの活動を振り返り、そして今後の歩む方向や歩み方を考えたいと思います。そこで、まず今までの明大生の取り組みを広く知っていただきたいと思い、東日本大震災被災地の復興支援活動に取り組んでいる5団体に協力いただき、オンライン座談会を実施しました。このサイトを通じて、より多くの皆様に取り組みを知っていただき、新たな活動につながればと思っています。
さらに、これからボランティア活動に踏み出そうと思っている人にとって、このサイトが活動の「羅針盤」として役立ててもらえれば、幸いです。
座談会コーディネータ
鳥居 高(とりい たかし)
明治大学 商学部 教授
2012年度~現在 震災等復興活動支援センター員
2014~2019年度 同 副センター長
2012年からセンター員、副センター長として震災復興支援に携わり、東北各地へ約50回訪問。現地での学生ボランティアの指導のほか、自身も各地の人材育成事業に講師として関わるなど、幅広い活動を行っている。
参加メンバーと所属サークル・ゼミをご紹介します
阪井和男ゼミ【岩手県大船渡市】
田中しおり(法学部 卒業生)
◇協力パートナー:つむぎプロジェクト、盛青年商工会
◇2020年度人数:3年生21名、4年生20名
◇活動内容:大船渡市の七夕まつり支援、スポーツ大会開催、産物の広報活動など
SHIP 【岩手県陸前高田市】
井上治哉(情報コミュニケーション学部 2年)
◇協力パートナー:パクト、あらいぐま岡山
◇2020年度人数:約100名
◇創 立:2017年
◇活動内容:農業支援、古民家改修、水没した写真の洗浄、その他国内外での衣食住に関する活動
きずなInternational 【宮城県南三陸町】
松本彩(文学部 史学地理学科 3年)
◇協力パートナー:すずのき音楽教室、民宿下道荘
◇2020年度人数:61名
◇創 立:2011年
◇活動内容:南三陸町を中心に学習支援・お楽しみ会を実施、農業支援、復興・防災イベントの手伝い、災害ボランティアなど
しんちーむ 【福島県新地町】
安部良真(文学部 史学地理学科 4年)
◇協力パートナー:新地町役場
◇2020年度人数:45名
◇創 立:2016年
◇活動内容:新地町を中心に、学習支援、祭り支援など
LINKs 【福島県南相馬市】
駒井一斗(農学部 食料環境政策 2年)
◇協力パートナー:小高区小中学校児童生徒親の会
◇2020年度人数:69名
◇創 立:2010年
◇活動内容:南相馬での学習支援(フリースペース活動)、首都圏で交流活動・環境美化など
阪井ゼミ紹介動画
SHIP紹介動画
きずなInternational紹介動画
しんちーむ紹介動画
LINKs紹介動画