第570号(2006年4月1日発行)
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本紙前号でお知らせしました、明治大学・鳥取市歴史博物館等共催の展覧会「岸本辰雄と明治大学―鳥取出身士族の挑戦―」は、好評のうちに閉幕しました。これに引き続き、校友会鳥取県支部主催として、5月13日に鳥取県民文化会館の一角で、明治大学創立者・岸本辰雄先生の銅像・顕彰碑が除幕されます。また同博物館は4月15日から5月21日まで、展覧会「日本初の女性弁護士 中田正子」を実施します。
昭和15年に日本で初めて女性弁護士となった中田正子(写真=鳥取市歴史博物館蔵)、久米愛、三淵嘉子の3名は、いずれも明治大学女子部を卒業しました。なかでも中田正子は、昭和20年に夫の結核治療のため、夫の実家のある鳥取へ疎開すると、その5年後鳥取市馬場町に法律事務所を開業し、以来弁護士として活動しました。惜しくも2002年に91歳で亡くなりましたが、在職中には鳥取県弁護士会会長、日本弁護士連合会理事などの要職を歴任し、藍綬褒章、勲四等瑞宝章などを受章するなどの功績を残しています。
展覧会では、当館にご寄託いただいている中田正子関係資料や遺品類、明治大学専門部女子部の資料を展示して、彼女の生い立ちや活動の功績を回顧します。入館料は500円(大人)です。
展覧会「日本初の女性弁護士 中田正子」に関する問い合わせは、鳥取市歴史博物館(TEL 0857―23―2140、http://www.yamabiko-kan.or.jp/)まで。
(大学史資料センター事務室)
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