第570号(2006年4月1日発行)
ずーむあっぷ
内に秘める闘志 硬式野球部 水田 裕 |
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昨年は大きく飛躍した1年だった。1年生の春季リーグから神宮のマウンドに上がったが、層の厚い投手陣の中で登板機会に恵まれなかった。しかし昨年は清代(政経4)の不調を見事にカバー。「手ごたえを感じた1年だった」。秋季リーグでは4勝を上げエースとして急成長を遂げた。
水田(文3)は決して剛速球を投げる投手でもなければ多彩な変化球を投げる投手でもない。それでも巧みなコントロールで打者を翻弄する。それが彼の投球スタイルだ。他大学の選手からも『打てそうで打てない投手』という声を頻繁に聞く。
普段の水田も感情を表に出すタイプではない。エースとしての自覚を聞いても「そんなに意識していませんよ」とそっけない。しかし「先発したら完投したい。任された試合は1試合全て投げきる」。決してエースという言葉は口にしないが、先発、完投への強い意識がエースに成長した何よりの証拠だ。
チームの柱としてさらなる進化が問われる今シーズン。4月15日明治開幕戦。自らの投球でチームを4季ぶりの優勝へと導く。
(みずた・ひろし 文3、愛知啓成高出、177p・73s)
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