３年前、名門・岡谷工高から明大バレー部の門を叩いた宮島（法４）。しかし「今の自分じゃ通用しない」。レギュラーすら確保できない状況に大学生との力の差を感じた宮島は、スタートからのやり直しをよぎなくされた。

　「チームの目標が自分の目標」。あれから３年。主将・宮島はチームのことで頭がいっぱいになっていた。“どうすれば強くなれるのか”。１年の時から苦しめられた課題。しかし、その対象は“自分”から“チーム”へと変わった。

　１部昇格。今年もその目標は変わらない。ただひとつ変わったのは「本気だよ」。今まではどこかであきらめていたチームの雰囲気。だが今は違う。「そんなんじゃ１部に行けねぇよ！」。宮島は練習時から、１部を意識させる言葉を口に出す。そうすることでチーム内の本気度を上げ、今までにない強さを作ろうとしていた。

　常に自分やチームの弱さと戦ってきた彼だからこそ、本気の強さを目指せるのかもしれない。
　“もう夢で終わらせない”。

（みやじま・ゆうすけ　法４、岡谷工高出、１８２�p・６４�s）