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明治大学広報
第573号(2006年7月1日発行)
就任所感
「副学長に就任して」
副学長 藤田 直晴
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 このたび、副学長(国際担当)を拝命することになりました。正直に申しまして、明治大学という大きく、また硬い殻のなかで、私のような非才な輩が果たして学長の期待にどこまでお応えできるか、実は不安に慄いています。しかし、直近の動きをよくよく観察してみますと、さまざまな形で殻を破り、前に大きく歩みだそうという力強い胎動を感じることができますので、ここに希望の光を感じながら、教職員・父母・校友の皆様の幅広いご支援とご協力をいただき、私なりに精一杯力を尽くしていこうと考えています。よろしくご教導くださいますようお願いいたします。

 私の基本的な役割は、当面「発信する知のアーカイブス『グローバル・コモン』を目指して―外部評価に耐えうる大学へ―」という学長方針をいかに実現していくかという一点にあると考えています。かつて国内でほぼ完結していた高等教育は、国境を超えての交流が一般化するのに伴い、世界標準化という形での収斂がはじまり、日本など非英語圏の大学は、周辺化される危険性が高まり、苦しい対応を迫られています。

 こうした情勢のもとで、明治大学が魅力的な教育・研究環境を提供していくためには、おそらく単独では難しいと考えざるをえない状況にあります。ここに、明治大学にとって相補的・相乗的な効果を生み出すような国際連携を模索していくことの意味があると感じています。明治大学は東京の都心、副都心、郊外にキャンパスをもつ“世界都市型”の大規模総合大学であり、教職員も多士済々です。近年、留学生や協定校ネットワークなどの国際的要素が世界の大学評価のベンチマークとなってきているなかで、この無類の立地上の戦略的優位性を生かし、学内資源を有機的に連結し、旧式な制度やシステムなどの更新を進めながら、明治大学にふさわしい21世紀の教育・研究環境を創造するための国際連携に傾注していく所存です。

(文学部教授)

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