ユネスコによると世界全体で小学校に行けない子供の数は、１億２千万に達する。中・高等教育となるとなおさらであろう。教育は貧困と決別する絶好の機会であり、自らと世界を豊かにする未来を紡ぐ糸である。

　「夢の扉」という番組がある。世界中の地雷の除去に奮闘する建設機器会社の社長や赤字路線を復活させるため道路と鉄路の両方を走れるＤＭＶの開発に取り組むＪＲ技師など、自ら設定したＭＹ　ＧＯＡＬを目指す人々の物語である

　本学ＯＢで外食産業から介護事業に進出した渡邉美樹氏の著書に「夢に日付を」という言葉がある。「夢」と「現実」の差を明確にし、一日一日と夢に近づいていくための自己・時間管理の大切さを教える金言である。

　ユネスコは、同時に教育は社会の公平性の確保、持続的な発展及び平和の基本的な柱であると言う。

　
　大学生活は短い。未来の自分のＭＹ　ＧＯＡＬを確かなものにし、この世界をより良いものとするために、世界で数％の人々しか享受できない、大学で学ぶことの意味と価値をこの夏休みにもう一度、考えてみたい。