明治大学史資料センター（所長＝渡辺隆喜文学部教授）では、２００６年度から「明治大学人権派弁護士研究会」（研究代表＝山泉進法学部教授）を組織し、布施辰治（１８８０〜１９５３）をはじめとする明治から昭和にかけて活躍した明大卒業生「人権派」弁護士の共同研究をはじめた。これに伴い、大学史資料センターでは８月１・２日の両日にわたり布施の郷里である宮城県石巻市を訪れ、石巻文化センターに所蔵されている布施辰治関係資料の調査や、布施ゆかりの地を巡見した（写真）。また、地元の布施辰治顕彰会や校友会とも交流した。

　同研究会では、布施のほかにも自由法曹団の創立に関わった山崎今朝弥や吉田三市郎、大逆事件の弁護人となった平出修らも取り上げる。その成果は、来年度以降の『大学史紀要』で発表、大学史資料センター研究叢書としてもまとめる予定となっている。

　問い合わせ等詳細は大学史資料センター事務室
（ＴＥＬ　０３―３２９６―４３２９）まで。