明治大学
English Korea Chinese Chinese 交通アクセス お問い合わせ サイトマップ
明治大学TOP > 明治大学広報 > 第577号(2006年11月1日発行)
明治大学広報
第577号(2006年11月1日発行)
《かお》
唐十郎さん劇作家・作家・演出家・俳優 
アングラの旗手、そして巨匠へ!
明治大学広報TOPへ
  人を惹きこむ眼差しは、その人間的迫力が自ら滲み出したものだろうか。前衛演劇の旗手、アングラの帝王にして、芥川賞作家という多彩な顔をもつ唐氏。抱かれがちなイメージとは裏腹に、人懐こい笑顔の持ち主だ。

 活弁士の父に憧れて役者を志し、文学部文学科演劇学専攻に入学。演劇漬けの日々を送る。卒業後の63年、劇団『状況劇場』を旗揚げ。既成の演劇の枠を超え、実験精神と独自性に富んだ街頭での野外劇を試みるなど、後に一大ブームとなる小劇場運動の先駆けとなった。67年に東京新宿花園神社で初の紅テント公演。紅テントは唐氏の代名詞となる。

 82年の芥川賞受賞など、作家としても非凡な才能を示しながら、劇団活動を継続。87年に『唐組』を結成し、現在は年2回ほどのペースで新作を上演。その傍ら、近畿大で教鞭を執るなど、精力的な活動を続けている。

 「紅テントは臨場感があると言われます。役者も観客も汗まみれになって、70センチくらいのアップで互いの顔が見える面白さ。テントの中のミクロコスモスが、襲い掛かる街のノイズと戦っているんですよ」。未体験の方はぜひ一度ご観劇を。東京都出身、66歳。

(広報誌『明治』32号にインタビュー掲載)





前のページに戻る

ページ先頭へ

© Meiji University,All rights reserved.