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明治大学広報
第583号(2007年5月1日発行)
《かお》
動物ひと筋の夢を実現

恩賜上野動物園園長 小宮 輝之 氏
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 日々動物たちの「生命」と接する中で育まれた、妥協が許されない厳しさを知る眼差しは、同時に生命の温もりをも見つめてきた。

 今冬、世界初となる飼育下でのツキノワグマの人工冬眠に成功。専用の展示ブースも設け、冬眠の様子を広く一般に公開した。「クマ本来の生態を、お客様に見ていただきたかった」と目を細める。

 幼いころからの動物と動物園好きが高じ、動物園で働くことを志して農学部農学科に入学。研究室で畜産を学びつつ、余暇は生田野鳥研究会でバードウォッチングの毎日を送った。72年の卒業とともに東京都職員T類の畜産で採用された。多摩動物公園の飼育係として、主にクマやシカなど日本産の動物を担当した。恩賜上野動物園飼育課東園飼育係長、同飼育課長等を経て、2004年8月より現職。

 「自分の得意な部分を伸ばしていけば、全てが満遍なくできなくてもいい。私も動物のこと以外は何もわかりません」と笑う横顔には、スペシャリストとしての自信が溢れている。日本を代表する動物園の園長としての重責の中で、動物たちとの触れ合い、人との触れ合いを楽しむ人生の達人の姿を垣間見た。

東京都出身、59歳。


(広報誌『明治』34号にインタビュー掲載)


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