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明治大学広報
第583号(2007年5月1日発行)
本棚
「RF波/マイクロ波の生体組織への関わりとその応用」
小塚 洋司ほか著  ワイリー 99.95ドル
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 本書は、主としてRF波/マイクロ波工学ならびに生体や医療技術に関与している研究者を対象に、電磁波の相互作用および医療応用について、基礎から応用に至るまで工学的立場から記されたものである。執筆者は、海外の教授2名と小塚教授による国際的な共著の形式となっている。

 本書は、6章構成で、1章は電磁界と生体の関わりについて解説されている。2章はRF波/マイクロ波の生体物質と相互作用におけるメカニズムに関する記述である。3章は生体効果に関するもので、神経系、細胞および細胞膜、耳、目、心拍への影響、薬剤との相互作用などの他、疫学的研究成果や関連するハザードやスタンダードについて記されている。

 4章はサーマルセラピーに関するもので、誘電、誘導加温の各原理が詳述されている。ハイパーサーミアに関しても、生物学的根拠や実際の加温装置が紹介されている。5章は、生体電磁環境保全の立場から、治療室内の電磁界分布の制御法につき、基礎から応用に至るまで詳述されている。6章は、医療用RF波/マイクロ波のエネルギー伝送について記されている。

久保田寿夫・理工学部教授
(著者は理工学部講師)



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