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明治大学広報
第583号(2007年5月1日発行)
2007年度予算について
「バックログ」 財務担当常勤理事 根田哲雄
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 「バックログ」とは、文字通り後ろに山積みされた薪を指し、転じて開発が必要とされていながら、まだ着手されていないソフトウェアの案件で、滞留しているものをさすことが多いという情報用語です(デジタル用語辞典)。

 さて、2007年度予算の主な内容は、教育・研究関連実施計画、社会貢献・連携・共同事業、教学の運営体制の整備、人事任用計画、事務機構改革、財務計画等の実施に焦点を当てています。

 特に教育・研究関連実施計画では、国際日本学部、大学院情報コミュニケーション研究科、教養デザイン研究科、理工学研究科新領域創造専攻等の設置関連および研究・知財戦略機構の推進関連に必要な予算措置を図っています。

 また、財務計画では、第2号基本金に農学部黒川農場、国際日本学部設置に伴う新教育棟、和泉新図書館の建設資金を設定しています。

 ことに和泉キャンパスを明治大学の「副都心キャンパス」として捉え、新たな国際化・情報化・地域連携への拠点化の実現を視野に入れた、教学側のグランドデザインに基づく新教育棟、新図書館の建設計画を、確実に推進するには、これらの「バックログ」を、ひとつひとつ丁寧に片付ける必要があり、それには、関係各位の協力なくしては実現できるものではありません。

 ともあれ、和泉キャンパスに向かうと、正面にある記念樹のモッコク(木斛)が、周りの勢いのある若葉の濃淡を静かに集め、光沢のある緑の奥行きを拡げているこのさわやかな季節を、大いに楽しみたいものです。



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