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明治大学広報
第583号(2007年5月1日発行)
学長告辞(要旨)
「時代の新しい動向のなかで」
学長 納谷 

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 新入生のみなさん、ご入学おめでとうございます。明治大学を代表して、心よりお祝い申し上げます。

 2万5千名の在学生、47万余の校友もみなさんとの“縁”を心から歓迎していると思います。

 若き3人の創設者は、1881(明治14)年に、「個の確立」と「他者との共生」を身につけた近代市民の育成を通じて、わが国の近代化をはかるべきであると考え、本学の前身・明治法律学校を開設しました。

 わが国は、現在、これまでのように他の先進国にモデルを求めて自己改革にあたるだけでは不十分で、むしろ国際社会において独自の役割を担うことが求められています。また、グローバル化の激流のなかで従前のパラダイムを変革するとともに、行先きに不透明感をいだきながら、新しい在り方を構築しようと歩みはじめています。

 時代の新しい動向を肌で感じとりながら、自らの夢(大志)の実現にむけて「前へ」歩みだす勇気を、この明治大学で形成していただくことを願っています。

 人類は、悠久の時の流れのなかで「創造と破壊」を繰り返しながら歩んできましたが、みなさんには、ぜひ、遠くを見つめて、かつ世界的な視野で自らの人生目標を具体化していただきたいと願っています。

 さらに、もう一つの視点を付け加えたいと思います。それは、短期的なスパンで成果を得ようとするあまり、経済効率的な思考のもと「優者が勝ち、劣者が負ける」ことが当然視される風潮に惑わされ、人としての品格や美しい心などを見失いがちになっていることについて、強く反省していただきたいと願っています。人びとのなかには「他者に何かを求めたり、他者の指示を待つ」ことが多いと思いますが、いかがでしょうか。私としては、みなさんには、この明治大学で学び、そして人間らしく生きるために、自らの使命、一生を通じて誇れる生きがいを発見し、その実現にむけ前進できる人物に育ってほしいと切望しております。

 最後になりましたが、みなさんが明治大学で楽しくかつ健康のうちに学ばれることを、心よりお祈り申し上げて、私の告辞といたします。


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学長 納谷笏
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