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明治大学広報
第583号(2007年5月1日発行)
理事長祝辞(要旨)
「主体的に学生生活を送り、多くのチャンスを掴もう!」
理事長 
長吉 泉
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 わが明治大学は、1881年1月17日、法律学者であった岸本辰雄、宮城浩蔵、矢代操という3名の青年により、明治法律学校として現在の東京都千代田区有楽町に開設されました。

 時の偉人ではなく、みなさんとさほど変わらない20代の3人の青年が「独立自治」「権利自由の精神」という理念の下、強い意志と意欲を持った学生を集め、今日に続く確固たる礎を築いてきました。この思いを継承した多くの先達が学んだ本学に、みなさんもその一員として加わったわけです。

 大学とは、各自が自由にカリキュラムを組み、学びたいことを追究できるところです。 大学が他の教育機関とは一線を画して語られる理由は、大学が単に学ぶ場であるだけでなく、その成果をフィードバックすることにより、学生自らもその学問領域の発展に寄与する存在となっていく、という点にあります。これこそが最高学府たる所以なのです。

 古人の言葉に「機会を待て。だが、決して時を待つな」というものがあります。 学生時代は、悠然たる時間がこのまま永久に続くのではないかと、時に錯覚を起こさせることもあるでしょうが、油断をしていると瞬く間に過ぎ去ってしまうものです。

 みなさんには、これからの時間を無為に過ごすのではなく、目的を持って、積極的に物事に取り組んでほしいと願います。目の前に広がっている無限の可能性と、主体的に動かなければ何も得られないというギャップの大きさに気づき、「何かやってみよう!」から、少しでも早く「これをやってみよう!!」に変わることを期待しています。

 いみじくも、同じ時代に生を受けながら、全く環境を異にしてきた者同士が、本日、ここ明治大学で出会いました。この場に集まったまだ見ぬ一生の友や恩師とともに、価値観を共有し、時に真っ向から意見をぶつけ合い、学び、そして大いに考えてほしいと思います。

 主体的に常に思考し、まわりの全てのものから吸収するのだという貪欲な姿勢で、学生時代というかけがえのない時間を一瞬たりとも無駄にすることなく、濃く、深く過ごされることを望みます。 この明治大学という舞台を、学ぶだけにとどめず、神宮球場や国立競技場で肩を組み、校歌を歌う──というように、縦横無尽に活用し、この学生時代を今しかできないことで謳歌してもらいたいと思います。

 ここに、みなさんのご入学を心からお祝い申し上げるとともに、明治大学における学生生活を通じて、みなさんが大成されますことを祈念し、お祝いの言葉といたします。


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理事長 長吉泉
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