春季関東大学選手権の女子伏射60発競技で見事、関東制覇を成し遂げた清水つぶら(経営3)。「好成績で驚いた」(清水)と自身も予想しなかったこの快挙は、彼女の春からの成長を物語っている。 SBR(スモール・ボア・ライフル)を手にして2年目、清水の伏射の成績は伸び悩んでいた。「ずっと苦手意識があった」。ひじの一部分に強い力がかかる伏射で、フォームを固めることは至難の業。同じ姿勢を保てずに苦悩が続いていた。 そんな課題をかかえて臨んだゴールデンウィーク合宿で、清水は好きな種目の膝射とともに、伏射を徹底的に練習した。その結果コツをつかむことに成功し、3日間という短い期間ながらも大きな収穫を得た。 そして迎えた今大会では、落ち着いて自分の射撃をすることができた。確かな手ごたえを感じての優勝。それまであった伏射への苦手意識は、この日をきっかけに揺るぎない自信へと変わった。 清水の次なる目標は「個人と団体両方で優勝する」こと。迷いのない表情でそう答えた彼女は、秋季大会に向けてさらなる高みを目指す。 (しみず・つぶら 経営3、石和高出、160cm) 明大スポーツWEB 前のページに戻る