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明治大学広報
第587号(2007年9月1日発行)
教養デザイン研究科
「新しい時代の新しい教養をデザインする」
研究科委員長予定者 山泉 進
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 「教養デザイン研究科」の設置理念は、21世紀社会における「高度な教養教育」というところにあります。具体的な教育研究のテーマとしては、「人間性とその適正な環境の追求」を掲げています。現代社会における高度な科学技術の発展と倫理、多文化社会における異文化理解とコミュニケーション、戦争と平和、これらをめぐる問題を文理融合的視点からとりあげて、新しい時代における「知」のあり方を創造(デザイン)することを教育の内容とします。

 そのためのコースとして、「倫理・哲学・宗教」領域研究コース、「文化」領域研究コース、「平和・環境」領域研究コースの3つを設置しました。「倫理・哲学・宗教」領域研究コースは、人間の「生」と「死」の意味、あるいは多元的価値社会における現代倫理や思考を対象とします。「文化」領域研究コースは、文化的差異から生じる紛争や差別を克服し、今後の多文化社会における共生のあり方、あるいは異文化間のコミュニケーションの実現性について考察します。「平和・環境」領域研究コースにおいては、貧困と開発、人間性と平和の確保された世界社会の構築、自然環境との共生、先端的技術と安全性、これらの問題を対象とし考察します。

 カリキュラムは、セメスター(半期)制としていますが、修士課程2年間を通じての研究指導教員による研究演習(ゼミ・8単位)を中心におき、各領域研究コースの「コア科目」を2コース以上にわたって8単位とることを義務付けています。また、講義科目として、14単位以上を履修しなければなりませんが、それは3つのコースから自由に選択することができます。そのようにして、人文・社会・自然科学の3分野にわたる学際的、総合的な学習を可能にしています。

 教養デザイン研究科は、本学では初めて和泉キャンパスに設置される大学院です。これからの「知識基盤社会」を支える、倫理意識の強い、異文化理解に富んだ、公共的な思考のできる人材を養成したいと考えています。と同時に、これからの生涯学習社会に対応する「シニア入試」を実施し、シニア世代を積極的に受け入れる方針でもあります。

(法学部教授)

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