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明治大学広報
第587号(2007年9月1日発行)
校友会特集:新生校友会のさらなる充実と大学支援

明大の将来にむけて
学長 納谷廣美
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 昨日(2007年7月21日)、朝日新聞に明治大学が2008年4月から9番目に新しく設置する「国際日本学部」の一面広告を出しました。紙面に「NIPPON」と記し、「ニッポンが、いま、世界で何かを起こしはじめています」云々と書いてあります。このニッポンのところを「明治大学」に、すなわち「明治大学が、いま、日本の高等教育界で何かを起こしはじめています」と読み替えていただきたいと思います。このように現在、明治大学は高等教育の改革に先進的に取り組んでいるという評価をいただいています。

 さて、私たちの国は今から140年ほど前、明治維新を契機に近代化されました。そのときにはヨーロッパ、特にフランスやドイツの制度をモデルにして、日本という国の近代化改革を進めてきたことはご存じのとおりです。次の転換期は日本が第二次世界大戦で敗戦した時でした。アメリカの諸制度が戦後の復興モデルとして導入されたことはご存じのことと思います。各時代のエポックに対応して高等教育は、どのような人材を養成していくべきかという観点から、改革を進めてきました。  

 ところで今、日本は、明治維新と戦後の改革に匹敵する大きな質的転換が求められています。我々自身がモデルをつくっていかなければならない。モデルをつくることによって、私たちの国がどう世界で活躍できるのか。そこへ明治大学の若い人たちが出ていって、どういう活躍をするのか。こういうことを意識して人材養成にあたらなければならないと思います。

 そのためには、高等教育の場で日本の文化も、伝統も、経済も政治もよく理解した上で、日本が世界に発信することのできるものは何か、世界の平和のために寄与できるものは何か、ということを自分自身の問題として受け止めて、学生たちには学んでいただきたい。加えて、今はどこの国に行っても、英語がコミュニケーションの手段となっています。この新しい時代的要請を受けとめて、改革に取り組んでおりますが、先ほどの新学部は、そのシンボライズされたものといえます。

 多くの大学が、否、社会が明治大学の今の改革に注目しています。明治大学の持っている力を充分に発揮していけば、間違いなく評価され、世界に羽ばたく若人が育っていく。そして明治大学は、厳しい大学間競争にあっても勝ち残り、21世紀においても持続可能な大学になりうるものと確信しています。



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