SULSA2007を終えて 法学部教授 高橋岩和 西シドニー大学(UWS)ロースクールが開設するサマーロースクール(SULSA)が、本年度も8月4日から27日の日程で実施され、法学部生23名が参加した。 学生たちは教室でのコモン・ローの講義のほか、国会、連邦最高裁、連邦地裁を訪問、刑事陪審裁判も傍聴した。シドニー湾を見下ろす法律事務所での講義、その後のカクテルパーティーへの招待などもあった。最終日には各人に修了証書が授与され、その後ホストファミリーとの別れを惜しみつつ、日本への帰途についた。 この間、学生たちは本当によく学び、紳士・淑女として模範的に行動したといえると思う。 サマーロースクールに参加して 法学部4年 真野裕子 私がSULSAに参加したのは、内定先の会社から面接の際に言われた「うちはグローバルカンパニーだから、英文契約書は読めるようになってね」という一言(脅迫?)がきっかけです。「英語で法律を学ぶ」という内容も魅力的でしたし、大学生活最後の夏休みが勉強だけではもったいないと考えていた私にとって、格好のプログラムでした。 オーストラリア法の勉強に語学にホームステイ、裁判所等へのフィールドワークと盛り沢山のSULSAですが、どれが欠けていてもここまで多くの経験を得ることはできなかったと思います。特にフィールドワークの中で現地の法曹とお会いできるのはSULSAの大きなメリットのひとつです。とりわけ、オーストラリアで活躍なさっている日本人弁護士の方々のお話を伺えたことは、勉強面のみならず自分の将来の働き方について考えを深める上で、非常に有意義でした。これは、本プログラムでなければ得られない貴重な経験だったと思います。 3週間という短い期間でしたが、この刺激的な経験は私にとって今後独力で勉強していくためのこれ以上ないきっかけとなりました。目的意識のある方はもちろん、視野を広げたい方(特に3年生)にもぜひ参加することをお勧めします。 「サマーロースクール2007」(法学部のページ) 前のページに戻る