第591号(2008年1月1日発行)
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明大は、学徒出陣により中退を余儀なくされた林善河氏(リン・ゼンカ、84歳)に特別卒業証書を授与することを決定し、11月8日に駿河台校舎リバティタワー23階サロン紫紺で授与式を行った。
林氏は、明大専門部法科在学中の昭和19年に当時の陸軍省令により出征し、終戦時に任務のため自国の韓国に戻り、復学がかなわなかった。戦後復学した日本人学生に対しては、当時の文部省の指導により、卒業の取り扱いとなっている。明大は、本人の申し出により朝鮮半島および台湾出身の学生についても何らかの対応を検討する必要があるとして、このたびの特別卒業となった。
在学時の友人である吉益弘烝氏らとともに授与式に臨んだ林氏は、今回の特別卒業証書授与に尽力した宮崎繁樹明大顧問(元総長)が見守る中、納谷廣美学長から特別卒業証書を授与された。
卒業証書を手にした林氏は「当時一緒に明大に帰ることができなかった日本と韓国の仲間たちと喜びをわかちあいたい」と謝辞を述べた。
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特別卒業の喜びを語る林氏
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