コーディネーター:別府昭郎(文) 取材日:1月10日(木)6限 テーマ:全講義のまとめ 担当講師:別府昭郎(文) 大学史を学ぶ、ということ−この講座最後の授業で、別府教授は「自分」「大学」という言葉を板書し、その上を「UI」(ユニバーシティ・アイデンティティ)という文字で橋をかけた。 本講座は、「明治大学100年史」(明治大学百年史編纂委員会)編纂で得た成果を学生にも還元しよう、という気運が高まったことがきっかけで開講された。明大の3キャンパス全てで開講され、内容もそれぞれ異なる。「大学史の見方」にはじまり、「明治法律学校の創立者」「建学の精神」、また「昭和恐慌と『夜間部』」など時代と明治大学との関わりなども学ぶ。このクラスでは、小田急電鉄の創始者・利光鶴松やマラソンの五輪金メダリスト・孫基禎、作家・子母澤寛など、明大が輩出した各界の偉人にスポットを当て、明治大学を考察する。 別府教授はこれまで、「UI」を確立してほしいとの願いで講義をしてきた。「大学史を学ぶことで、自分と大学との関係を意識し、大学の良いところも悪いところも知った上で、自己形成につなげてほしい。それは自分と組織との関係ととらえた場合、卒業後就職した際に自分と就職先の企業との位置付けをうまく認識することにも役立つのではないだろうか」と話す。 学生からは「明大について知らないことが数多くあって興味深かった」(情コミ4・男子)「受講のきっかけは、バイト先のすし屋で明大OBの客に校歌が唄えないと話したら激怒されたから。講義を受けて明大の良さがわかった」(文3・女子)「大学を知ることで、大学が好きになった」(法4・女子)などの声が聞かれた。 大学史を授業として取り扱う動きは明大が先駆けであり、他大学でも追随して同様の講義が開講されるようになった。 1.地球市民講座 「現代フランス研究−変貌するフランスの若者」 2.技術戦略とビジネス講座 「青年社長養成講座2」 3.現代メディア講座 時事通信社寄附講座「時代をつかむ−時事通信記者が語る報道」 4.キャリアデザイン講座 「図書館活用法」 インタビュー 「さまざまな波及効果に期待」 二部教務部長 吉田 悦志 特集・授業参観「学部間総合共通講座」TOP 前のページに戻る