第594号(2008年4月1日発行)
理工研新領域創造専攻
秋葉原サテライトキャンパスでシンポジウム |
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4月に新設される明大大学院理工学研究科新領域創造専攻が3月5日、明大秋葉原サテライトキャンパスでシンポジウムを開催した(写真)。
このシンポジウムは秋葉原ダイビルの産学連携フロアに入居する大学、企業などの20団体が参画するアキバテクノクラブの「レビュー&プロモーション」の一環として行われたもの。新専攻が設置している3つの系(安全学系・数理ビジネス系・ディジタルコンテンツ系)がそれぞれ「新領域の開拓とビジネスの創造」をテーマにトークセッションを行った。
第3部に行われたディジタルコンテンツ系では「不可能コンテンツの挑戦」と題し、江渡浩一郎氏(産業技術総合研究所)、大和田茂氏(ソニーCSL)、杉原厚吉氏(東京大学教授)、藤木淳氏(メディアアーティスト)を迎え、パネルディスカッションを開催。司会を務めた宮下芳明理工学部講師は「エッシャーのだまし絵」に代表される不可能物体のように「この世に存在しないけど存在するような気がしてハッとするコンテンツ」を「不可能コンテンツ」と定義。各パネリストはそれぞれの研究や作品を紹介しながら、「ありそうでない」コンテンツ特有の違和感がもたらす面白さや魅力について語った。
現在、テレビゲームなど多くのエンターテイメントコンテンツに不可能物体の要素が取り入れらており、「錯視をテーマに不可能物体を体感できるゲームソフトを販売予定」(藤木)「ある角度から見ると不可能物体に見える大きな建造物があったら面白い」(杉原)など、今後の不可能コンテンツの可能性を探った。
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