明治大学
English Korea Chinese Chinese 交通アクセス お問い合わせ サイトマップ
明治大学TOP > 明治大学広報 > 第595号(2008年5月1日発行)
明治大学広報
第595号(2008年5月1日発行)
学長就任所感
「真のトップスクールを目指して」
学長 納谷 廣美
明治大学広報TOPへ
 このたび、私は2008年4月1日付けをもって、引き続き、学長職を拝命し、重責を担うことになりました。127年の歴史と伝統を保持しつつ、21世紀においても持続可能な大学であり続けるため、これからの4年間さらに全力をあげて大学改革に取り組む所存ですので、ご支援のほどお願い申し上げます。

 私が総長兼学長に就任した2004年当時は、わが国はバブル経済崩壊後の長びく景気停滞により、社会の多種多様な分野で質的転換が進む中、先行き不透明な状況下に置かれていました。とくに世の中で高度IT化やグローバル化が進行する中で、少子化問題も顕在化したことから、大学間の競争が一段と厳しさを増している時期でもありました。この状況を受けて、今こそ明治大学をトップスクールに押し上げる「最大のチャンス」とみるか、それとも「今は辛抱の時期」とみて現状維持を基本とすべきであるとみるか。その選択が求められていました。

 私は「今こそ、明治の時代」と考え、「外部評価に耐えうる大学」を目指して、(1)教学運営体制の整備 (2)教育体制の整備 (3)研究体制の整備 (4)大学の社会貢献の4つの柱を基本方針に掲げ、積極的に大学改革に取り組んでまいりました。その成果は、外部から、温かい好意的な評価を得たことに現れていると思います。たとえば (1)入試の志願者数が徐々に増え、2007年度、2008年度と2年連続して10万人台の数値を得たこと(全国第2位) (2)文部科学省が実施する大学教育改革の支援事業(GP)において多くの取組が認められ、2007年度には10件採択されたこと(私立大学全国第1位) (3)大型研究の採択数が年々増え、大学への補助金は私の学長就任前に比して年度単位で約10億円の増を得たことなどによっても明らかです。これらは偏に、関係各位の献身的なご協力によるものであると、心より深く感謝の意を表したいと存じます。

 一方で、今でも課題は山積の状況下にあります。特に、研究体制の整備拡充、大学の国際化やIT化対応の促進などは、教学にとって最重要かつ緊急な課題であると考えています。幸いにも2007年11月、学長のもとに「将来構想委員会」が設置されましたので、この委員会において、将来に夢を託せる大学全体のグランドデザインとともに、これを支える各キャンパスのグランドデザインを策定して、これを具体化するための施設整備の中長期計画に関して教学サイドの考え(将来構想)を、財政的な観点をも踏まえながら早急に決定していきたいと存じます。

 夢は、ますます膨らみます。これまでの大学改革の成果をより具体的、かつ充実したものとして定着させるとともに、十分に改革が進展していなかった諸教学課題を解決し、明治大学を真のトップスクールにしたいと思います。今後も大学運営にあたり日々これ「三省」につとめ、学長としての重責を大過なきよう果たしていく所存ですので、ご理解ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

前のページに戻る

ページ先頭へ

© Meiji University,All rights reserved.