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明治大学広報
第595号(2008年5月1日発行)
世界初の研究に優秀発表賞  −農研・松成さん−
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 大学院農学研究科博士前期課程1年の松成ひとみさん(長嶋比呂志研究室)が2月23日、第11回日本異種移植研究会で優秀発表賞を受賞した。

 受賞演題は「α1,3ガラクトース転移酵素遺伝子ダブルノックアウトブタの体細胞クローニングによる複製生産」。

 長嶋研究室は、大阪大学大学院医学系研究科・臓器移植学教室や日本動物工学研究所との共同研究で、臓器移植における臓器不足を解決する方策の一つとして、遺伝子改変ブタの臓器を利用する研究に取り組んでいる。

 ブタ臓器のヒトへの移植を試みる際には、拒絶反応が問題となるが、これまでに、反応の鍵となっている抗原の遺伝子を取り除いたブタ(遺伝子ノックアウトブタ)の生産に成功している。このようなブタの生産に成功したのは、日本では長嶋研究室の共同研究グループだけであり、世界的に見ても数グループに限られる貴重な成果。

 長嶋研究室では、この遺伝子ノックアウトブタの体細胞クローニングによる複製生産に世界で初めて成功、松成さんはその研究の中心的な役割を果たした。今回の受賞は、遺伝子ノックアウトブタという特殊なブタをクローニング技術によって増殖させることが、臨床応用の促進に繋がるとして評価された。


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