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明治大学広報
第595号(2008年5月1日発行)
学生相談室だより
安全に豊かな学生生活を送るために
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 合格通知を受け取り喜びに浸る間もなく、我が子の卒業までの無事を願いながら、慌ただしく東京に送り出されたご父母も多いのではと想像します。

 和泉・生田校舎にある学生相談室の4月は、新入生で賑わいます。これから始まる大学生活のあれこれを尋ねることや、初めて体験する都会での一人暮らしの戸惑いなど、この時期はガイダンス的相談が多くを占め、学生相談室の雰囲気も活気に溢れています。しかし、その陰に大学入学を喜んでいる学生ばかりではないことも十分承知しています。 「受験科目で選んだ学部がやりたいこととは違う」「不合格だった大学への執着が絶てない」「より偏差値の高い大学を目指してきて入学後の目的が見出せない」といった悩みを抱えながら、入学早々引きこもってしまった学生のご家族から相談を毎年少なからず受けることになるからです。

 青年期を生きる者が、ひとり立ち止まって「自分探し」をすることはとても大事な作業ではあります。しかし、それが長期化して大学へ戻る機会を失ってしまうのはいかにも残念なことです。

 学生相談室は、大学生活への適応や人格の成長が順調にいくように支援する機関です。各学部教授会から選出された教員相談員、精神科医、臨床心理士、弁護士、インテーカーから構成されており、1対1での相談に応じています。ここではいうまでもなく個人の秘密が堅く守られます。また、電話による相談やご父母、ご家族からの相談も受け付けています。何かの折には学生相談室があることをぜひ覚えておいてください。

失敗との付き合い方
 
 人生のなかで、取り返しのつかない「失敗」というものはほとんどありません。

 失敗しないことはもちろん大切です。でも、失敗を今後の糧としていくことは全く失敗しないのと同じくらい、またはそれ以上に価値あることと考えられます。自分自身で後始末をつけ、試練に向き合い乗り越える体験は、学生たちを大きく成長させる機会でもあります。

 学生支援事務室や学生相談室は、それらのお手伝いをします。その一環として学生相談室では今年度初めて「新入生応援プログラム」に取り組み、「M─Naviブックレット2008(1)〜(4)」を以下の内容で発行しました。今までに学生から学生相談室に寄せられた質問や相談を分析して、「安全な都会暮らし」をテーマに学生相談室全職員で編集したものです。

(1)「明大生のライフスタイル2008─先輩たちはこんな暮らしの工夫をしています─」
(2)「ついていったらこうなった! クリックしたらこうなった!」
(3)「一人暮らしを応援します─親元生活者も活用できる!─」
(4)「自炊ノススメ─簡単レシピ集─」

 これらの冊子は、和泉校舎では新入生応援企画ロビー展(第一校舎2F)、生田校舎では新入生応援企画ギャラリー展(図書館ギャラリー0)で受け取ることができます。展示会終了後は各地区の学生相談室にも置かれています。ぜひ手元に備えていただきたいと思います。

弁護士相談  

 もし、トラブルに巻き込まれてしまったら、どうぞ相談してください。

 学生に代わって解決をはかるのでなく、学生自身の手で解決して乗り越えられるようお手伝いします。

 たとえばクーリング・オフの方法などをお教えします。また、学生相談室では、弁護士とも相談員として契約しています。代理人として弁護活動を行なうことはしていませんが、どんな対処をすればよいかを助言します。

 弁護士をたてて解決をはかるべき事例の場合は、弁護士への依頼の仕方をアドバイスします。

学業とアルバイト

 アルバイトは、社会性を身につけるいい機会にもなりますが、学業がおろそかになるきっかけを作ってしまうことがしばしば起こります。

 振り返ると、人生の中で学問に専念でき、進路について準備できるモラトリアム時代は極めて短いのです。そうしたせっかくの機会を遊びやアルバイトに費やすとすれば大変なマイナスともなりましょう。大学にはさまざまな奨学金制度も充実しており、当座のことであれば学生支援室に一時貸付金もあります。

 このような制度を上手に利用し、学生生活を充実したものにしてほしいと願っています。

目的を隠した危険な団体

 「アンケートをお願いします」「モニターになりませんか」「署名活動に協力を」「手相の勉強中ですが」などとすでに街中で声をかけられた人はいませんか。

 その実態は、何時間も拘束し断れない状況に追い込んで不当に高額な商品や実態のない会員権の契約を迫る業者、過激な主張の政治団体、カルト的な擬似宗教団体などです。

 住所・氏名など個人情報を教えない、勢いに圧倒されてその場で契約しない、何より声をかけられても立ち止まらないことが一番です。脅かされて契約してしまった場合は「もう、遅い!」と一人合点せずに、ぜひ早急に学生相談室や消費者センターにご相談ください。

 街中だけでなく大学内で学生団体を装い、学生の正義感につけこむこともあります。サークル選びには、大学の公認団体を掲載した「サークル・ナビ」を活用してください。

 加入してから危険な団体とわかり、脱退が困難という場合は、学生支援事務室、学生相談室をはじめ大学全体で対応していきます。

狙われる個人情報

 明治大学では、「個人情報保護体制」を十分に整えています。

 近年、出身高校・大学の教員や事務担当者になりすまし、家族から学生の携帯電話番号や下宿先を聞き出そうとする事件が各大学で頻発し、ご家族に注意を呼びかけています。「こちらからかけ直すので」と相手の名前と電話番号を聞き、大学にお問い合わせください。

ドアを開けないで!

 宅配便の配達、アパートの機器の点検・工事を装った侵入犯が一人暮らしの学生を狙う事件があり、明治大学でも注意を呼びかけています。

 宅配荷物受領の際はドアチェーン越しに受領印を押し、荷物はドアの前に置いて帰ってもらうことをお勧めします。機器の点検・工事の際はひとりだけのときにドアを開けるのは避け、大家さんに立ち会ってもらうか、面倒でも家族や友人が立ち会える日にあらためて来てもらうなどしましょう。

(学生相談室)

学生相談室のページ

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