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明治大学広報
第598号(2008年8月1日発行)
本棚
「第一巻 景観学 序説─実存空間を見て、観て、思索する
藤沢 和 監修(明治大学景観問題研究所、1200円)
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  現代を生きている彼らは、日本で未登頂の「景観学」の山に登ることを試みている。ただ、日本の景観は、世界的に見ても問題点が多く、課題が山積している現状下にある。したがって、あえて挑戦したのであろう。

 また日本では今のところ景観を測る基準の物差しがほとんどない状態でもある。そんな山への登頂は極めて困難が予測される。その最大の難所は、学者にとってタブー視されている“美”のキレット(切処)を渡らなければならないことである。

 彼らはまず第一歩として、目的の山の登山口(富士吉田浅間神社)での誓いを「景観学序説」(第一巻)とし、以降は裾野から五合目までの長い道のりを「景観学概論」、五合目からの本格的な登山と登頂での夢を「景観学」として、近い将来第二・三巻も出版を予定している。本書、第一巻のコンセプトは、「実存の空間をまずよく“見て、観て、思索する”ことである」としている。明治大学で生まれた本著をここに推薦する。

渡辺直道・元農学部教授(監修者は農学部教授)



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