第599号(2008年9月1日発行)
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工業化社会から高度情報化社会へとものすごいスピードで社会が変化している。全ては、集積回路(IC)の大規模化、高速化と光ケーブルによる高速大容量通信がなせる技であるが、世界中を瞬時につなぐネットワーク社会の変化はかつての想像をはるかに超えている
1年ほど前、ニューヨークタイムズ社のトーマス・フリードマンは『フラット化する世界』の中で、インターネットの普及と接続の新時代が新しい産業構造を形成しつつあると述べている。IT技術は産業や社会そのものを、さらに未知の世界へと進化させつつある
フリードマンの言を待つまでもなく、ネットワークは大幅な進化を遂げ、あらゆる情報は即時に供給される。知識資本が中心となる「ポスト産業資本主義」では、企業の優劣が情報の差(知識の先取り)にあるとすれば、大学でのIT教育は不可欠といえよう
世界のIT産業をリードしたシリコンバレーの成功例を見るまでもなく、効果的な「産学連携」は次世代の必須要件である。本学がこの波に乗り遅れないことを切に願う。
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