8月末のインカレまで端艇部の主将を務めた伊藤琢磨(政経4)。キャプテンとして、選手として、部をけん引する傍ら、学業にも力を入れ、名実ともに文武を両立させた。 「部活動と学業を両立するのに最適」と考え明治に入学した伊藤。その決意は4年生になってからも変わらず、引退まで文武両道を体現し続けた。普段の厳しい練習に加え、オフの日は塾に行き、本を読んで過ごす。こうして日ごろから学業に励むということは、多くの時間を練習に割かなければならない体育会の部員にとって簡単ではない。しかし伊藤は4年間その生活を貫き通し、遂には大学院入学を目標にするレベルにまで至った。 部活と学業の両立はつらくないかという問いに対し、「好きなことを学んでいるので、それほどではない」と当たり前のことのように笑顔で答えた伊藤。今では「大学院も最初は雲の上の存在だったが、手の届くところに見えてきた」と自信ものぞかせるようになった。 彼のひたむきな努力に掛かれば、きっとどんな目標も実現できるはずだ。 (いとう・たくま 政経4、沼津東高出、180センチ・72キロ) 明大スポーツWEB 前のページに戻る