明大が誇る長距離のエース・黒岩信充(政経3)。インターハイ5000メートルと1万メートルを制し、輝かしい成績を引っ提げて名門明治に入学した。「ワールドクラスで活躍したい」という信念のもと、誰よりもどん欲に、誰よりも激しく、リンクを滑り続けてきた。 コンマ数秒を競う世界に身を置く黒岩は、オフシーズンに自転車競技に取り組むなど、年中修練を怠らない。そのどん欲な姿勢が実を結び、今季の全日本距離別やインカレでは自身の最高順位を記録するなど、実力を伸ばしてきている。 それでもなお、飽くなき向上心が満足を許さない。「1位にならなければ意味がない」と頂点のみを見据え続けている。 来季は部門主将として部員を引っ張っていく。明大はインカレでここ2年部門優勝から遠ざかっているため、自身のさらなる成長とともに、チームの統率・育成に懸かる期待は例年以上に大きい。 「今季犯した失敗を忘れずに、来季の糧にしたい」と力強く語った黒岩(信)。重圧をはねのけ、名門を完全復活へと導けるか。スピード部門のさらなる躍進に期待したい。 (くろいわ・のぶみつ政経3、嬬恋高出、171センチ・62キロ) 明大スポーツWEB 前のページに戻る