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明治大学広報
第606号(2009年4月1日発行)
河野衆議院議長邸の巨大黒曜石岩塊
黒耀石研究センターに移設
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 衆議院議長・河野洋平氏の神奈川県小田原市の自宅敷地内にある重さ約20トンの黒曜石の巨大岩塊がこのたび、明治大学黒耀石研究センターに移設されることになり、3月2日、長野県長和町の同研究センターへの移設作業が行われた。

 今回の移設は、河野邸の敷地を通る道路予定地に巨大な黒曜石岩塊があるとの情報が明大博物館に寄せられたことがきっかけ。河野氏側からの要望もあり、博物館で対応を検討。その大きさ(高さ1・8メートル、幅3・1メートル、周囲8・9メートル)や学術資料としての貴重性、同研究センターでのモニュメントとしてもふさわしいことなどから、長和町と協議の上、移設することが決定した。

 関係者への聞き取り調査などによると、この黒曜石岩塊は、河野氏の父で農林大臣、建設大臣など歴任した一郎氏が日ソ平和条約交渉や北海道開発などに尽力したことから、1963年ごろ北海道財界有志から贈られたものだという。

 明大文化財研究施設の蛍光X線分析装置による化学分析(元素分析)の結果では、北海道遠軽町白滝(旧白滝村)の赤石山産であることも明らかになっている。

 杉原重夫博物館長(文学部教授)は「このような巨大な黒曜石岩塊が北海道から壊れずに運ばれたことは驚きである。学術的価値もあり、博物館資料として大切にしたい」と話している。



明治大学黒耀石研究センター

長野県長和町

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重さ約20トンの黒曜石
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