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明治大学広報
第607号(2009年5月1日発行)
王緝思氏と笹川陽平氏が対談
「中国の外交戦略と日本」
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 明治大学は3月25日、駿河台校舎アカデミーコモンで「中国の外交戦略と日本」と題した講演会・対談を開催した。

 今回の講演会・対談は中国の外交ブレーンとされる王緝思氏(ワン・ジースー、北京大学国際関係学院院長)が3月18日から4月18日までの1カ月間、東京財団客員研究員として来日するのに合わせて企画されたもの。

 第1部の基調講演で王氏は「中国外交にとって最も重要な国は米国だが、二番目は日本。ロシアやEUを二番目に挙げる学者もいるが、私は日本こそ中国にとって二番目に重要な国だと考えている」と述べた。その理由として「成長スピードでは中国が日本を上回るようになったが、持続可能な発展という観点から日本には学ぶべき点が数多く存在する」と説明した。

 第2部は「今後の日中関係における大学・民間団体の役割」と題し、王氏と笹川陽平日本財団会長との対談が行われた。

 笹川氏は「外交というのは、外交官や国家間だけで行うものではない。民間やNGOなどによる『トラック2外交』が、物事を解決する上で一つの力になる」と民間交流の重要性を強調した。さらに同氏は、「世界史的に見て2000年もの長い間、ほぼ穏やかな二国間関係が続いたのは日・中関係以外に存在しない」と述べ、今後もお互いの違いを認め、おおらかな関係を構築すべきと語った。

 明治大学は教育研究の国際化を重点的に推進しており、中国(北京・上海)にも2007年12月にマレーシアに設置したサテライト・オフィスを設置する計画がある。



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王緝思氏


笹川陽平氏
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