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明治大学広報
第608号(2009年6月1日発行)
国際日本学部シンポジウム
「メビウス∞描線がつなぐヨーロッパと日本」開催
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 国際日本学部は、京都精華大と協力してフランスからマンガ界の世界的巨匠メビウス氏(本名=ジャン・ジロー)を招き、5月9日にシンポジウム「メビウス∞描線がつなぐヨーロッパと日本」を駿河台校舎アカデミーホールで行った。

 シンポジウムには、『PLUTO』『20世紀少年』などの作品で知られ、メビウス氏の大ファンでもあるマンガ家の浦沢直樹氏、マンガコラムニストの夏目房之介学習院大大学院教授がパネリストとして参加。蟹瀬誠一国際日本学部長のあいさつに続き、藤本由香里国際日本学部准教授の司会で、メビウス氏とその作品を掘りさげる第一部、宮崎駿や大友克洋はじめ、日本の作家に同氏が与えた影響をパネルディスカッションで探る第二部の構成で行われた。

 メビウス氏は、手塚治虫氏との交流を通じて「日本マンガの技法もさることながら、作品の多さ、表現の多様性に驚いた」と語り、大友氏との初めての出会いなどを振り返った。浦沢氏、夏目氏はそれぞれ、メビウス氏の作品における描線や、これまであまり知られていなかったヨーロッパのマンガと日本マンガの相互関係について、実際の筆致や作品資料を交えて解説した。

 会場には、1050名の定員を上回る約1200名が来場。マンガ家の永井豪、谷口ジロー、荒木飛呂彦らもゲストとして客席を賑わし、聴衆は現在の日本マンガの中に受け継がれる「メビウス遺伝子」を見出すとともに、メビウス、浦沢両氏のライブ・アート・パフォーマンスを目の当たりに楽しんだ。

 国際日本学部は、こうした情報発信の場を通じて、今後も学部の教育研究活動を、一層活性化させたいとしている。



国際日本学部

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一般の関心も高く整理券を配布する盛況となった


作品について語るメビウス
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