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明治大学広報
第608号(2009年6月1日発行)
駿風
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 少し長い展望の中で本学を見てみよう。

 大学は長い惰性の中で、もうこのままずっと続くだろう、といったムードで流れていた時に、突如として「大綱化」だとか教養部の廃止だとか、色々な「改革」の波がいわば外圧的に押し寄せてきた。それから大学を洗う波は滔々と留まるところを知らず打ち寄せて現在におよんでおり、大学の生き残りの戦いを賭けて日々の改変が進んでいる。

 こうした流れの中で、本学にはさらに政治的な勢力の浸透があって、この問題を放っておいては、死活の競争の抜き差しならない足かせとなることが明らかであった。そして、周知の過程を経て、本学はこれを解決して、「普通」の大学になって、現在がある。

 しかし大学もひとつの「エコロジー」であって、ある勢力が去れば、生じた「ニッチ」に他の勢力が息づく。例えば、学生の間にカルトその他の影響や麻薬の影がある。

 これも言わば「普通」であることの代償であり、一挙に理想状態が到来することなど期待せず、日々たゆまず努力することを内心誓いつつ地道に進むしかないのだろう。



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