この一年間で最も成長したのはこの選手と言っても過言ではないだろう。それはウエイトリフティング部の美島純(法2)だ。 同期には加藤晴希(政経2)、武市航(農2)といったエースがおり、入学当初は陰に隠れる存在だった。決して強くはないと自覚していた美島は、「二人に少しでも追いつきたい」一心でこつこつと練習に励んだ。 その努力が実を結び、5月に行われた全日本個人選手権に出場。国内で一番大きい大会で、二人とともに戦うことができた。 美島は毎年、年末に地元のお寺に除夜の鐘を撞きにいく。高3からはずっと一番で撞いており、今年まで続いている。「怪我もなく、結果を残せるようになったのはこのおかげかな」。 「強い選手になりたい」。なりたい選手像を尋ねたら、こんな答えが返ってきた。ただ練習するだけではなく長短を考えながらやることが必要だという。 今後の目標は実力でインカレに出場すること。最近では「調子が上がってきていて要注意人物」と武市からも一目置かれている美島。彼の序章はまだ幕を開けたばかりだ。 (みしま・じゅん 法2 名城大附高出身 167センチ69キロ) 文・写真:鈴木美穂(文3) 明大スポーツWEB 前のページに戻る