明治大学
English Korea Chinese Chinese 交通アクセス お問い合わせ サイトマップ
明治大学TOP > 明治大学広報 > 第613号(2009年11月1日発行)
明治大学広報
第613号(2009年11月1日発行)
大学院理工学研究科 第4回数学教育セミナー
「ブルガリアの成功の秘密」開催
明治大学広報TOPへ
 大学院理工学研究科基礎理工学専攻数学系は9月28日、ブラゴヴェスト・フリストフ・センドフ博士・学士院会員(ブルガリア共和国駐日特命全権大使)を招き、第4回数学教育セミナーを紫紺館で開催した。

 テーマは「ブルガリアの数学教育・情報教育の中核的理念―ブルガリアの成功の秘密─」で、同時通訳が入った会場には、大学院生、教員ら70名が詰めかけた。

 講演に先立ち、勝悦子副学長(国際交流担当)は、「本学はブルガリアのソフィア大と学術交流協定を締結しており、元同大学総長でもある大使の来訪は、本学の国際化推進にも有意義」とあいさつ。続いて後藤四郎数学科長からは「数学者として国際的に著名なうえ、ブルガリアの数学を世界最高水準へ導いた博士の講演は大変興味深い」と期待が語られた。

 センドフ博士は、ブルガリアの地理的特性と歴史的背景に触れたのち、同国が1960年から数学的才能に恵まれた子どものための「数学学校」を設計し、その教員確保と継続的な教員教育を中心とした独自の取り組みや工夫を、多くの実例と経験を交えて説明した。

 特にブルガリア独自の「数学会」組織や、国際数学オリンピックの前段に組織される地域レベルの数学コンペ、情報科学など関連分野との連携の話など、関係者には衝撃的であった。

 本大学院数学系の取組みは「組織的な大学院教育改革推進プログラム・社会に数理科学を発信する次世代型人材創発」として、2007年度に文部科学省の支援事業に採択。本プログラムから輩出される人材は、数学と社会との関りに造詣が深く、将来の数理科学研究をリードする人材であることが期待されている。

(長岡亮介理工学部客員教授)



平成19年度採択 組織的な大学院教育改善推進プログラム

前のページに戻る


ブルガリアの数学学校の説明を行うセンドフ氏


ページ先頭へ

© Meiji University,All rights reserved.