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明治大学広報
第619号(2010年5月1日発行)
父母会特集
学生相談室だより
学生生活を支援して半世紀
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 入学から約1カ月、新入生は大学に慣れたでしょうか。高校までとは違い、ホームルームも自分の教室もなく、自分で決めた講義に出席するのが大学です。いろいろな手続きや申請も自分の責任で行わなければなりませんし、初めてのひとり暮らしでの家事が案外大きな負担かもしれません。  

 一方、在学生は、順調に単位を修得してこの学年を迎えたでしょうか?自宅通学、自宅外通学に関わらず、大学生活に適応できていない学生たちの存在が単位取得状況から判明しています。また、一段と厳しさを増す就職活動に直面したことが心身のバランスを崩す一因になっています。

 学生相談室に対する「問題を抱えた特別な学生が行くところ」という印象は拭い難いものと思います。しかし、学生相談室は大学生活への適応が順調にいくよう支援する機関で、幅広い相談の内容に対応する「よろず相談所」です。

 学生相談室は、各学部教授会から選出された教員相談員、精神科医、臨床心理士、弁護士、インテーカーから構成されており、1対1での相談に応じています。

 1959年に開設された全国でも草分けの相談機関のひとつで、2009年には50周年を迎えました。その記念事業として、学生のよりよい支援のための講演会やシンポジウム開催、学生のための体験プログラム、記念誌作成、発達障害学生支援のためのDVD作成などを行ってきました。

 ここではいうまでもなく個人の秘密は堅く守られます。また、ご父母・ご家族からの相談も受けています。何かの折には、学生相談室があることをぜひ覚えておいてください。

 (学生相談室)

この時期に寄せられる相談は

 「受験科目で選んだ学部がやりたいこととは違う、興味がもてない」「不合格だった大学への執着が絶てず再受験を検討」「合格したら燃え尽きて入学後の目的が見出せない」「特別入試入学者で基礎学力が不安」「この学部では希望の職業につけないのではないか」など、大学を『自分の居場所』として受け入れられていないということが、新入生からの特徴的な相談内容です。

 また、ホームルームや自分の教室がない大学という場で、「自分から話しかけられず、友人がいない」「気づいたらいくつかのグループができていて、そのいずれにも入れなかった」「学生食堂でひとり昼食をとるみじめな自分を見られたくない」など、友人を作り損ねたことで、いつしかキャンパスに足が向かなくなってしまうことも少なくありません。

 入学時期にこれらの悩みの解決が図られないまま、結局は大学に適応できず、数年後に単位僅少者や在籍原級者として年度末にご父母から学生相談室に相談が寄せられることもあります。

目的を隠した危険な団体

 入学したばかりの学生を狙う団体は、この時期集中的に活動しています。「アンケートをお願いします」「モニターになりませんか?」「署名活動に協力を」「手相の勉強中ですが」など、すでに、街中で声をかけられた人は多いでしょう。

 その実態は、長時間拘束し断れない状況に追い込み不当に高額な商品や実態のない会員権の契約を迫る業者、過激な主張の政治団体、カルト的な擬似宗教団体などです。

 住所・氏名など個人情報を教えない、勢いに圧倒されてその場で契約しない、何よりも、声をかけられても立ち止まらないのが一番です。脅かされて契約してしまった場合も、「もう遅い!」とあきらめず、ぜひ早急に学生相談室、学生支援事務室、自治体の消費生活センターなど相談機関にご相談ください。

 街中だけでなく、大学敷地内で学生団体を装い、学生の正義感につけこむこともあります。サークル選びには、大学の公認団体を掲載した「サークル・ナビ」を活用してください。

 加入後に危険な団体とわかり、脱退が困難な場合は、学生支援事務室、学生相談室はじめ大学全体で対応していきます。

 もしトラブルに巻き込まれてしまったら、どうぞ相談してください。学生に代わって解決を図るのではなく、学生自身の手で解決し乗り越えられるようお手伝いします。たとえば、クーリング・オフの方法などをお教えします。

弁護士相談

 学生相談室では、弁護士とも相談員として契約しています。代理人として弁護活動を行うことは契約していませんが、どんな対処をすればよいのかを助言します。

 弁護士を立てて解決をはかるべき事例の場合は、弁護士への依頼の仕方をアドバイスします。

 住所・氏名など個人情報を教えない、勢いに圧倒されてその場で契約しない、何よりも、声をかけられても立ち止まらないのが一番です。脅かされて契約してしまった場合も、「もう遅い!」とあきらめず、ぜひ早急に学生相談室、学生支援事務室、自治体の消費生活センターなど相談機関にご相談ください。

失敗との付き合い方

 人生のなかで、取り返しのつかない失敗など、それほどはありません。むしろ失敗は、学生たちを大きく成長させる機会でもあります。

 学生支援事務室や学生相談室は、それらのお手伝いをします。その一環として、「M─Naviブックレット」全4冊を作成、好評を得ました。これらの冊子は、各キャンパス学生相談室で受け取れます。ぜひご活用ください。



学生相談室

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