明治大学平和教育登戸研究所資料館の第１回企画展「戦争遺跡写真展・登戸研究所から戦争遺跡をみる〜川崎を中心に〜」が１１月３日からはじまり、登戸研究所に関連する川崎市内の未公開写真を含めた戦争遺跡の写真などを展示している。

　今回の企画展は、登戸研究所をはじめ、各地の戦争遺跡を長年撮影する写真家の小池汪氏の協力のもと、研究所と他施設との関係や旧陸軍での位置づけについての考察を目的に企画された。

　企画展の開幕となった３日には、記念講演会が開催され、１９６０年代当時の生田キャンパス（登戸研究所跡地）が撮影に使用されている熊井啓監督作品「帝銀事件　死刑囚」（１９６４年）の上映に続いて、山田朗館長（文学部教授）による講演「登戸研究所と秘密戦」が行われた。

　山田館長は講演で、「毒物や偽札の製造といった“秘密戦”は戦争に必ず付随するが、歴史に記録されない。この資料館には知られざる秘密戦を記録する拠点としての役割がある」と話した。また、講演会には小池氏も出席し、今回の企画展について、「戦争の現場が身近にあったことを感じてほしい」とあいさつした。企画展は１２月４日まで。

（教務事務室）



明治大学平和教育登戸研究所資料館

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