明治大学の生涯教育機関として出発したリバティアカデミーも、今年で１３年目に入ります。最初の年の年間受講生は２千人ほどでしたが、２００９年度には講座に割当可能な教室数のほぼ限界である２万２千人を超える受講生の方々の『学び』の欲求に応えることができました。教室事情もありますが、これからも多くの受講生の方々の学びの期待を裏切らないように、これまで以上に講座内容の充実化に向けた努力をする必要があります。

　リバティアカデミーの主役はあくまでも受講してくださる方々であり、その学ぶ意欲に応えるべく、これまでにも他の生涯教育機関にはない価値を提供してまいりました。例えば、受講成果認証のためのポイント制度や講師と受講生の方々の研鑽の成果としてのブックレット発行制度の確立、そして特にビジネス・プログラムでは企業の社員研修講座を特注で請け負ったり、出前講座を実施したり、地方の方々のためにテレビ会議システムを利用した講座の実施などを行ってきました。

　もちろん、このリバティアカデミーの貢献対象は社会人の方々だけでなく、学生の皆さんにも向けられていることはいうまでもありません。ビジネスに関する各種資格取得のための講座や語学検定試験に向けた講座、あるいは就職を見据えたビジネス感覚を磨くための講座などを非常に低額で学ぶことができます。そこでは社会人の方々と一緒に学ぶという日常の授業とはまったく異なる刺激や交流から、さらなる学びへの意欲が醸成されています。

　こうした受講生の方々のためのさらなる講座環境の改善を目指して、また明治大学の社会貢献の一助として、一層充実した学びの価値が提供できるように、アカデミーのスタッフの皆さんと一丸となって取り組んでまいりますので、よろしくご支援くださいますようお願いいたします。

　（商学部教授）



リバティアカデミー

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