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ジェンダーセンター

【情報コミュニケーション学部ジェンダーセンター】特別講演会「テクスチュアル・ハラスメント」開催のお知らせ

開催期間:2013年12月13日
明治大学 情報コミュニケーション学部ジェンダーセンター

 情報コミュニケーション学部ジェンダーセンターでは、特別講演会を以下のとおり開催いたします。事前申し込みは不要です。ご自由にご参加ください。

【テーマ】「テクスチュアル・ハラスメント」
【発表者】 小谷真理(明治大学情報コミュニケーション学部客員教授)
【日時】 12月13日(金)18:00~(17:40開場)
【会場】 明治大学駿河台キャンパス リバティタワー16階(1166教室)  
【概要】
テクスチュアル・ハラスメントは、1982年にイギリスのフェミニスト文学批評家メアリ・ジャコウバスが最初に使ったタームであり、「文章上の性的いやがらせ」のことを指します。基本的には、女性作家の作品を評価するのに、「あの作品は(女性が書いているから)よいものではない」と作品の価値判断に性差観が混入したり、「あの作品は(女性である)本人の手によるものではない」と、女性作家自体の作家的アイデンティティを矮小化する紋切型の表現です。本質は単純ですが、さまざまなバリエーションがあり、その量が膨大であるため、女性クリエーターのイメージ全体の低下につながっています。
本講演では、講演者自身が原告となり2001年に勝訴したテクスチュアル・ハラスメント裁判を通じて認識した問題系を糸口に、アメリカの女性作家ジョアナ・ラスの批評書「女の書き物を抑圧する方法」を参照しながら、テクスチュアル・ハラスメントの概念とバリエーションを比較検討。さらにわが国の具体例として、明治末期の俳諧で起きた文学事件「沢田はぎ女事件」を概説します。そこから、ハラスメントを共有する解釈共同体の問題を考えていきたいと思います。

★参加費無料・予約不要です。
★研究会の詳細はこちらをご覧ください。

情報コミュニケーション学部ジェンダーセンター