学生記者が行く!Mスタインタビュー2015(株式会社スノーピーク 代表取締役社長 山井太さん)
——どういったことをユーザーの方に言われたのでしょうか?
特に多かったご意見は、「製品品質はいいけど、値段が高い」「取扱店の品揃えが悪くて、スノーピークの欲しい商品が買えない」。
問屋さんの流通を使っていたので、モノがうまく流通していなかった。
そこで問屋さんとの取引をやめ、小売店と直接取引するようになり、結果として、中間手数料などがなくなった分、製品価格を下げることができた。
「Snow Peak Way」の参加者は、年間50泊キャンプをするような方々なので、その使用に耐えうる製品を手の届きやすい価格で提供したかったですね。
——スノーピークキャンプフィールドについて教えてください。
キャンプ用品を持っていなくても、手ぶらで行け、その場で借りることができる、スノーピークが運営するキャンプ場です。
新潟県三条市、大阪府箕面市、大分県日田市の三か所あります。
いろいろなイベントを開催していますし、サポート体制も充実してます。
初心者からベテランキャンパーまで快適に過ごすことができるのが売りなので、ぜひ皆さん来てくださいね。
——キャンプを経験することで得るものはどういったことでしょうか?
キャンプは楽しむものなので、売りやメリットにはしたくはないですが、キャンプのスキルによって、災害時などの対応スキルを高めることができる。
社内ではそのスキルをサバイバビリティーと呼んでいます。
震災以降、キャンプ用品を避難グッズとして購入する人が増えましたね。
高校時代は野球に熱中していて、高校3年の8月まではほとんど勉強はしていませんでした。
野球部の練習がキツくて、自宅に帰って夕食を食べるとすぐ寝る生活だった。
引退してからは、大学に行きたいと思っていたので、猛勉強しましたけど。
ハンデがある自分は、国公立大学だと受験教科も多いので、3教科で受験できる私立大学で勝負しようと考えていました。
僕らの頃は、東京六大学の中では慶應大と立教大はおしゃれでかっこ良くて、早稲田大と明治はちょっとバンカラで。
今は洗練されていますけど、明治の校風が好きで入学しました。
考えていました。
社長になった方が、自分の裁量も増え、自らの考えで社会を良くでき、事業を企てることもできると思っていましたから。
——学生時代にした勉強で、現在に役立っていることはありますか?
本当の意味で、仕事に役立つ勉強は社会に出てからだと思うんですけど、良かったなと思うことは、高校時代には読まなかった難しい本や先生方が書いた論文を読んだことです。日に日に読むことが、苦じゃなくなってきました。
——今の学生たちも難しい本や論文を読むべきだとお考えでしょうか?
おそらく、社会に出るまではどういう勉強が仕事に役立つかピンとこないですよね。
できるだけ、深くなくてもいいので広く、自分の知識のすそ野は広げておいた方がいいとは思います。
——学生時代、サークルやアルバイトはしていましたか?
サークルは入っていませんでしたが、アルバイトはたくさんしていました。
一番長くアルバイトしていたのが、スキーショップですね。
社会に出る前に、ある程度社会を経験できたことは良かったです。