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明治大学広報
第595号(2008年5月1日発行)
日米大学院生が神保町の未来を考える
−インターユニバーシティ神保町−
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 日米の大学院生が神保町の未来を考える「インターユニバーシティ神保町」の成果発表会が3月7日に開催された。

 昨年10月にアンドレア・リアーズ教授率いるハーバード大の大学院生が一週間にわたり来日、明大の大学院生とともに神保町を訪ね歩き、調査や考察、ワークショップなどを行った(本紙第590号掲載)。今回の成果発表会は、その後アメリカと日本で研究を重ねた成果を街の人々に提案しようと開かれた。

 会場の駿河台校舎大学会館会議室には、商工会議所、神保町各商店会、NPO神田学会など街にゆかりのある多くの人が集まり、関心の高さがうかがわれた。

 日本の大学院生は地下鉄の駅構内に図書館分室やカフェを設置して有効活用するなどのアイデアを提案。

 アメリカの大学院生の提案はリアーズ教授が代表して発表。街の調査・分析をもとに、神保町の2つのエリアに注目し、そこにホテル・アパート・会議場・図書館分室などを備えた「大学センター機能」や、「本の街機能」として、成長中の中小出版社のためのオフィスや共同会議室などを設けた「出版社協会」の建設など、公共のオープンスペースを有する大型施設と、路地裏を持つ神保町ならではの街並との融合が提案された。

 学生の自由闊達なアイデアに「難しいが挑戦のしがいがある」「奔放な企画は多くの可能性を示唆してくれる」など、街の人たちから前向きな意見が多く寄せられた。

 長年都政に携わった経験を持つ青山やすし専門職大学院ガバナンス研究科教授は、「日本は地下鉄など公共のものに、一方米国は民間の土地に着目するなど、社会の仕組みへの意識の違いが明快に出て興味深かった」と述べ、学生の発表を評価した。

 発表者の一人、加藤健介さん(理工学研究科博士前期課程1年)は「調査は大変だったが街の人々とのつながりが持てた。今後も街づくりにかかわっていきたい」と目を輝かせた。

 主催した小林正美理工学部教授は「街の人々の反応に手ごたえを感じた。提案を始めて3年、ようやく信用が得られるようになってきた。今後は組織(大学、街、行政)をいかに運営するかが大切。他の学部・研究科の人たちとも協力して視野を広げていきたい。さらにハーバード大も交えグローバルな取組にしたい」と話している。


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多くの街の人々が出席


発表するリアーズ教授
 
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