学部長インタビュー

suzuki 国際日本学部 学部長 鈴木賢志

 明治大学国際日本学部は、今年で11年目を迎えましたが、いまだに本学部の名前を聞いて「国際」が専門なのか「日本」が専門なのかと、戸惑う人が少なくありません。実はこの名前は、本学部が提案し、実現している新しい大学教育の姿を反映しています。

 本学部が目指すのは、日本の魅力を世界的な視座から理解し、世界に向けて発信することができる力、そして世界の事情を日本の視座から理解し、日本への教訓を取り出して、日本に向けて発信することができる力の育成です。つまりフロンティア精神を持って、日本から世界へ、そして世界から日本へ、「日本と世界をつなぐ」力を育てるのが、私たちの使命です。
 もちろん「日本と世界をつなぐ」といっても、具体的には様々な方法があります。
 たとえばツーリズムの仕事、特に海外から日本を訪れる人々をもてなす仕事をしたいと考えている人は、ツーリズムマネージメントを勉強しつつ、日本のポップカルチャーについても学ぶことで、アニメやマンガをきっかけに日本に興味を持った旅行者たちにより楽しんでもらえるプランを提供できるようになるでしょう。アフリカの発展途上国の援助に貢献したい人は、アフリカの状況について学ぶとともに、将来、現地の子どもたちが日本に興味を持つ力になれるよう、日本語を教えるための技能を身につけると良いかもしれません。また日本で英語の教職につきたいと思っている人は、そのための技能の取得に加えて、世界各地の文化的多様性や多文化共生について学ぶことで、英語の教育を通じてより豊かな視野を持つ子どもたちを育てる教員を目指すことができます。

 つまり本学部では、決まりきったカリキュラムの中で、ある1つの分野の専門性を高めていくのではなく、自分だけの「日本と世界をつなぐ」力を想定し、そのために必要な知識を様々な専門分野から横断的かつ複合的に学びます。もちろんその学びの中には、英語による実践的なコミュニケーション能力の向上や、長期・短期の様々な形での海外留学・インターンシップ・ボランティアの経験も含まれています。
それはさながら色とりどりの絵の具が並んだパレットです。本学部の学生は、単に「教養を身につける」ために漫然と色を塗っていくのではなく、「日本と世界をつなぐ」という明確な目的意識のもとで、それらの絵の具を組み合わせて、自分だけのオリジナルな絵を描いていくのです。

 今後、さらなるグローバル化の進行やAI(人工知能)の発達といった劇的な社会環境の変化が予想される中で、このように自発的な学びを大学において経験することが何よりも大切であると、私たちは信じています。
(2018.04.01)

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